2013年4月9日火曜日

中身とタイトル違いすぎ - 「日本人のための世界史入門(小谷野敦)」



たまには期待外れだった本を紹介します。


最近、本のタイトルでマーケティングをしている本多いですよね。
タイトルと中身が合っていない本が多くて本選びが難しいです。
この本もそんな1冊でした。


この本、タイトルが「入門」なのに、内容が全然「入門」じゃない(体系立った書き方でもないし、初出の用語解説などもない)です。
世界史の全体観をとらえたいと期待して読んだら、かなり期待はずれでしょう。
内容は、とりとめない歴史エッセイです。

しかもこれ、新潮新書です。
単行本ならタイトルでマーケティングするならまだしも、新書でこれをやると、レーベル全体に傷がつくのではないでしょうか。


蛇足ですが、この本は「日本語がグダグダ」という難点もありました。これは、今回のブログのテーマと関係ないので省略します。


私は基本的には面白い本しか紹介しません。本がつまらなかった場合は、黙って読むのをやめて捨てれば良いと思っています。
それに、いちいちつまらない本を紹介していたら、私にとっても、このブログを読んでくれている人とっても時間の無駄だし。

しかし今回は、タイトルでマーケティングしすぎるのは「読者に不愉快な経験をさせる」というメッセージを込めて、ネガティブブログを書きました。

では。

今度からまた面白い本を紹介します。

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1つだけ面白かったこともありました。

歴史の解釈は後付け。偶然起こっただけのこともたくさんある。
例えば、「適者生存」の理屈も怪しい。偶然生き残ったものでもあとから適者だということが出来るから。
まあ、そうかも。

2013年3月18日月曜日

目立つの好きでもいいですよね? - 夢を売る男(百田尚樹)



一生に一度は本を出版してみたい。
そう思っている人は多い。
そんな人々から、200万程度を巻き上げて本を出版してあげるビジネスを描いた小説。

アメリカでは、このような自己顕示欲を満たすための出版を、「バニティ・プレス(虚栄出版)」と呼んでいるらしいです。

自己顕示欲が強くて本を出版したくてたまらない人たちの滑稽さをコメディタッチで描いています。

しかし・・・
この小説の中では、
文章を書いて自分を表現したい!
本を出版したい!
という、人間の自己顕示欲が揶揄されていますが、目立つの好きでも良いんじゃないか?とは思います。
私は目立つの好きですよ。
むしろ、自己顕示欲なんて自分の原動力として使っていいのではないかと思っています。
まあ、実力が伴っていなければみっともないかもしれないですが。



出版業界の裏を暴いたとされる小説ですが、正直どのくらいまで本当なのかはわかりません。
そのような業者が実在してはいるようです。

最近、経歴のわかりにくい著者による取りとめのないビジネス書が増えたな、とは思っていましたが、もしかしたら似たような経緯で出版されているのかな・・・?
まあ、これはあくまで想像です。

2013年3月17日日曜日

ニッチビジネスが明滅する社会での働き方は? - WIRED (ワイアード) VOL.7



雑誌WIRED (ワイアード) VOL.7の感想。
特集は、
「未来の会社 これからの「働く」を考える」
です。

社会起業家(ビジネスとして社会変革をする人)の話が面白かった。
テクノロジ系の雑誌なので、現在のテクノロジを使って、どんな社会起業家が出てきているか紹介されています。

例えば、
  • 高度な医療機器をポータブル化してPCと接続して使えるようにするビジネスをしている会社
  • 世界に6億人いるという耳の不自由な人のためにソーラーで動く補聴器を開発販売している会社
  • 世界は800万人の教師不足に直面している。これをインターネットを使って解決しようとしている会社
など。

社会起業家というと、未開の地で泥まみれになって働いているイメージでしたが、そうとも限らないんですね。
イメージ変わりました。
(余談ですが、雑誌は本よりも具体性が高いのが一つの良さです。1冊の本を読んで分からなかったことが、数ページの雑誌記事を眺めてパッと分かることが時々あります。)

今後、経済の動きはもっと速くなり、このようなニッチビジネスを展開する企業が明滅する世界になるのかな。
(というか、もうなっているのか)
だとしたら、このような企業で、即戦力的に価値を提供できる人間にならないと、働き方の幅が狭くなるかもしれません。

では、どうしたら即価値を提供できるか。
結局、メチャクチャ深い専門技能が無いとダメなのではないかと思います。





2013年3月15日金曜日

歴史を捉え直す「銃・病原菌・鉄-(上)(ジャレド・ダイアモンド)」


世界の歴史の中で、支配者と被支配者を分けた3大ファクター(というか武器)は、銃・病原菌・鉄である。
と言っています。
もっと言うと、西洋人が世界中を支配出来たのは、銃・病原菌・鉄を持っていたからだということです。

銃・鉄があれば他国を支配しやすいというのは分かりやすいですが、「病原菌」とはどういうことか。
農耕が発達すると、人々が密集することが可能になる。
人が密集すると、病原菌が蔓延することがしばしばおこる。
それで人が大量に死ぬこともあるが、これを繰り返しているうちに、体内に病原菌を保持した病原菌に強い人間が出来上がる。
その人たちが、他国に進出すると、進出された国はその病原菌で壊滅的打撃を受ける。
ということです。

実際は、この三大ファクター以外の細かいファクターも取り上げて話が進んでいきます。

歴史を色んな角度から捉えるというのはいいですね。
「いかにもビジネス」という感じの本は飽きてきたので、かわりに、本書のように、歴史の捉え方が面白い本をどんどん読んでいくのもアリかなと思いました。
色んな角度から捉えるからこそ、歴史から学べます。
年号を覚えるだけでは歴史を学ぶことは出来ても、歴史から学ぶのは難しいです。
(ただ、高校までの、年号等を覚えまくる歴史勉強が無意味だとは思いませんよ。あの知識があるからこそ、本屋で適当に手に取った歴史の本もそれなりに読める訳なので)

現代の個人のための、「銃・病原菌・鉄」はなんだろう。
「金・行動力・勇気」かな。
いや、これは、単純に俺が欲しいものか・・・

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この重厚な内容を、文庫で読めるようになったのはありがたいです。
しばらく、通勤中読んでいました。
この後は下巻に行かず、最近文庫化された「文明崩壊」の上に手を出そうかな。

2013年3月14日木曜日

【食】キムチ鍋で試行錯誤



キムチ鍋のキムチは、一度火が通ったくらいで、煮え切る前に食べるのが一番うまい。
従って、キムチ鍋が一番うまいのは、作った初日である。(なぜなら、それ以降はキムチが煮えてしまうから)

というのが私の持論だったのですが、

「であれば、毎日食べる分だけ鍋に少しずつ入れて(キムチの段階的投入)、温めて取れば、毎日煮え切っていないキムチを食べられるのでは?」
と思い、試してみたので、そのメモ。

結論を言うと、「キムチの段階的投入は成り立たない」です。

まず初日。
キムチのダシがほとんど出ないので、鍋全体がキムチ鍋という感じになりません。
普通の寄せ鍋の上にキムチを盛っただけのような感じになります。
コチュジャンとかを入れているので、多少辛いですが。

2日目以降。
食べるたびにキムチを入れて温めていると、だんだんキムチのダシが出てきて、鍋全体がキムチ鍋の様相を呈してくるのですが、

キムチを足す=塩分を足す

ということなので、日に日に味が濃くなり、段々マズくなってきました。
水を足すと、バランスがおかしくなるし・・・
思うようには行かないものですねえ。

というわけで、試行錯誤の末、持っているキムチを最初に全部投入するというオーソドックスなやり方に戻ってきたところです。

しかし、試行錯誤というのは大事ですね。
これで、清々しく持っているキムチを全部最初から投入できます。
試行錯誤していなければ、いつまでたっても「もっと良いやり方があるかも?」と思ってしまうとことでしょう。

それに、試行錯誤の中で、「キムチから塩分が出てくる」こととか、「どのくらい煮たらおいしい」かとか、だんだん分かってきます。
この感覚は、別のものを作るときにも活きてくるはず。
多分ね・・・

いい人は帰ってこなかった - 夜と霧(ヴィクトール・E・フランクル)



次は明るい本を読むと言いながら、この本を手に取ってしまいました。

第二次世界大戦時、ナチスの収容所を経験した心理学者が書いた本。ホロコースト全体の記録ではなく、この著者が見た収容所の記録です。

一番重要な考察はこれです。
「精神的にあきらめた人は必ず死んだ」ということ、そして、「収容所の体験を運命と捉え、その一回性と唯一性に意味を見いだすことが、収容所で生き残るための必要条件だった」ということです。
もちろん、大勢の人が意味もなく殺されたような場所なので、精神的にあきらめなかった人が全員生き残ったということではありません。


他にも、人々が収容所でどのような心的態度を示したか、精神がどのような変遷を辿っていったかが書かれています。

例えば・・・

  • 人々は「なんだかんだで、酷いことにはならないはずだ」という「妄想」に取り付かれた
  • シャワーから(毒ガスではなく)本当の水が出た時、人々は歓喜した
  • しばらくすると、内面がじわじわ死んでいき、正常な感情が無くなった
  • 楽観的な噂(例えば、戦争がもうすぐ終わる)が嘘だと分かると、人々は救いがたい絶望の縁に沈んだ
  • 運命に弄ばれた人間は、決断を下すことを尻込みするようになる
  • (解放された時)うれしいということは無かった。うれしいということがどういうことか、もう一度学び直さなければならなかった。

私とは境遇が違いすぎて、ここから容易に「これを学んだ」とは言えません。
人間が極限状態になるとどうなるのか、人間の限界はどの辺りにあるのか、その一部が分かります。

時間と心に余裕がある時、こういう即効性が無くても深い本を読んでおくべきですね。

2013年3月12日火曜日

"日常の美しさ"を忘れない - 100の基本 松浦弥太郎のベーシックノート



「暮しの手帖」編集長、松浦弥太郎が大事にしている100の基本原則が載っています。
例えば、

美しくていねいな言葉遣いを心がける 
一年に四度、旬のごちそうを頂く 
一週間に一度は花を買う

など、美しい感じのものが多いです。

「暮しの手帖」などという雑誌(スミマセン、読んだことありません)の編集長をしているだけあって、日々の暮らしを重視しているのが分かります。

どうしてもオラオラ系のビジネス自己啓発書に目が行きがちだったため、日常の美しさ」というのは見逃していた価値でした。

私、正直それほど美しくない日常を送っていますが、日常を美しくすると、それなりににじみ出てくるものがあるのかもしれないですねえ・・・

誰か早めに止めてくれ「毛沢東の大飢饉」


1958年〜1960年、中国で行われた「大躍進政策」。
中国が「15年でイギリスを追い越す」という目標を掲げて行った政策です。
この政策で中国国内は大飢饉に陥り、4500万人が死にました。

(この話知っていました?
私は高校で世界史を専攻していたのですが、この話を知ったのは大学に入って、自分で本を読むようになってからです。
もっと詳しく知りたいなあと思ってから数年後、ようやくこの本に辿り着きました)

ものすごい死のスパイラルが描かれています。
なにしろ4500万人が死んだという話なので、容易に書ききれませんが、ごく一部を書きます。

■ 劣悪な環境での治水工事で十万人が死ぬ。造ったダムが決壊して十万人以上が死ぬ

■ 安全性を重視するのは「右傾保守的」と思われるため、安全性がないがしろにされ、事後が増える

■ 鉄の生産量で評価される役人の実績アップのために、精製された鉄を粗悪な溶鉱炉に放り込んで粗悪な鉄を生産するという、本末転倒。その粗悪な鉄で出来た農具で農業をするから農作物の生産性は上がらず飢饉は拡大する

などなど、約600ページの本で、こんなことがずっと書いてあります。

ここまでなる前に誰か止めろよ、と言いたくもなりますが、スパイラルが巨大すぎるからこそ誰にも止められないのでしょうか。

前々から、ホロコーストの際、最悪の状態になる前になぜ民衆側から大規模な反乱が起きないのか、疑問に思っていました。
この本では、次のように説明されています。

(中国に限らず)飢饉に見舞われたベンガルやアイルランド、ウクライナなどでも、飢餓状態が確実となった時点では、既に人々は衰弱しきっており反乱を組織することは難しくなっていた。

なるほど。
驚くような理由ではないですが、歴史的に見て、民衆側からこのようなスパイラルを止めるのは難しいのかもしれないですね。

精神的にきつい本でした。
次は明るい本読みます。

2013年3月11日月曜日

ガイドがあるから新しい世界に入っていける 「面白い本(成毛 眞)」



立て続けに成毛眞です。

マイクロソフトの元社長、成毛眞の100冊ブックガイド。
ノンフィクションばかり紹介されています。
自分が知らなかったワールドに踏み込むための手がかりとして、相当使えると思います。
私も興味ある順に7冊ほど注文しました。
しばらく通勤の間に読むものには困らないです。
分厚い本が多いので、重くて持ち運びにくいという意味では困っていますが。

私、知識人のブックガイドって好きですよ。
ガイドがいるからこそ新しい世界に入っていけるということがあると思います。
書店で本を眺めて買うのはもちろん良いですが、ガイドがあればそのやり方では買わないような本に辿り着けます。
これまで、勝間和代、斉藤孝などのブックガイドも結構使ってきました。
そしてその都度(こう言うとおこがましいですが)世界が広がってきた感があります。
さて、今度はどんな世界が広がるかな?

やりたくもないことをする行動力などたかが知れている「大人げない大人になれ! (成毛 眞)」



やりたくもないことをする行動力などたかが知れている 
夢中になれることに出会えたら、その幸運に感謝しろ 
空気を読むと空気のような人になる 
「大人げなさ」は人生を楽しむための道具である


マイクロソフトの元社長、成毛眞の本。
傍若無人で偉そうな人なので、本を読んだ感想は賛否両論あるでしょうが、成毛眞の本はなかなか名言にあふれています。
全肯定はしかねますが、本書でもたくさん名言を取り出せたので満足しました。

正直、もともと傍若無人でない(私のような)タイプの人が、無理に「大人げなく」なろうとしても、あまりうまくはいかないと思います。
しかし、こういう「大人げない」生き方もあり得るということは心に留めておくと、いざ「大人げない」ことを思いついたときに活かせそうですね。

成毛眞の「面白い本」が面白かったので、本書も併せて本屋で買ったのですが、所々読んだ記憶がある。
もしかしたら再読だったかもしれない・・・

2013年3月10日日曜日

不安に駆られて動いていないか 「ビューティ・ジャンキー-美と若さを求めて暴走する整形中毒者たち(アレックス・クチンスキー)」


アメリカの美容整形中毒者、つまり整形にハマっちゃった人の話。
著者自身も、整形にハマっちゃった過去があるようです。

感染症のリスクがあっても、ヨハネスブルグ(南アフリカ)で割安の整形手術を受ける人 
美容整形で顔の表面をひっぱりまくった結果、顔が突っ張って笑った顔以外の表情が出来なくなる人 
年間6百万円美容整形に使った挙句、親友の葬儀の直前に美容整形を受けて、顔がはれ上がり、結局参列できなくなる人

など、美容整形にハマってしまった人たちがたくさん登場します。
尚、出てくる人はみんなセレブです。

はたから見ると、この人たちはかなり滑稽なのですが、本人たちは必死です。
「軍隊のような綿密さ」で、大金を使い、時に手術失敗のリスクを負いながら、自分自身を「向上(enhancement)」させていきます。

ニューヨークなどの一部のセレブの間では、「美容整形をしないなんて人じゃない」みたいな考え方があり、そのコミュニティの圧力で、不安に駆られて整形中毒になっていく人が多いでようです。


さて感想ですが・・・
ここまで極端ではなくても、誰しも不安を原動力として動いてしまうことってありますよね。
私自身も、場合によっては、不安に駆られて似たような非合理的で自己破壊的なことをしうると思います。

変化の多い現代、「アクションは早ければ早いほど良い」という風潮がありますが、不安に駆られて動かないよう注意が必要ですね。

2013年3月5日火曜日

発想は伝染する - アウトプットフィールドの話2


文章を書ける頭が戻ってきました。

前々回のエントリ
アウトプットフィールドとしてのRetty
に続いてアウトプットのフィールドが増えるのは良いという話。

ここ数年、アウトプットとしては文章が中心だった私にとって、一昨年からスピーチというメディアが出来たのは画期的でした。
言語コミュニケーションという意味では文章と同じですが、頭の使い方が変わります。
今度は、久しぶりに、漫画でも書こうかなと思っています。

私の場合、漫画を描くには、漫画のインプットが必要です。
ビジネス書ばっかり読んでいると、ビジネス書的に発想してしまう。
漫画を読めば、漫画的に発想できる。
そういうものです。
発想は伝染します。

ということで、久しぶりに幾つか新しいマンガを読んでいます。
ただし、何かが満ちてくるまで時間が必要なので、少々お待ち下さい。

尚、写真は、斎藤孝お勧めの「課長バカ一代」という漫画です。
いかにもくだらなくて良いです。

ドロドロした恋愛小説も程々に - 飛鳥井千砂をめぐる冒険



最近、飛鳥井千砂という作家の小説が面白くて、ここ2ヶ月で5冊ほど読みました。

どれも、不倫であったり、略奪であったり、若干ドロドロしていて苦しい恋愛小説です。
こういうドロドロした恋愛小説は面白いというのは発見でした。

飛鳥井千砂は、1979年生まれ。
1980年生まれの私と、どこか感覚が近いという感じはします。
年代が近くて、感覚が近いから面白いのか・・・?
と思っていたのですが、そのあと数冊読んだ、唯川恵という小説家の作品も面白かったです。
この人は1955年生まれで、私の25歳も年上(ほとんど母親と同じ年)なんですけどねえ。
これだけ世代の違う私を楽しませる小説を書くとはすごいです。
この人の小説も大体ドロドロしています。
私の両親も、こんな恋愛を経験してきたのでしょうか?
あまり想いを馳せないことにしますが。

しかし、複雑な人間関係は、心を不安にさせる。
読みすぎたせいか、若干不安な気持ちになってきました。
読書って、心を安定させもするし、不安にもさせますね。
心を不安にさせる読書は程々にしておきます。社会人なので。

2013年3月4日月曜日

アウトプットフィールドとしてのRetty


"Retty"って知っていますか?

http://retty.me/

飲食店のレビューを書くためのSNSです。
つまり、知り合いが行った店の感想とかを読めます。
面白くて、ここ数カ月使っています。

飲食店に限らずですが、ものの感想って、年齢・性別・収入・価値観などによりますよね。
もちろん、"たべログ"のような匿名性高いレビューも参考にはなりますが、直接知っている人のレビューを見られる"Retty"はとても価値が高いです。

以上、Retty自体の話でした。
さて、ここから本題です。
結論から書かなくてすみません。

自分もレビューを幾つか書いてふと気付いたのですが、飲食店や食べ物の評価って、今まで自分が書いたことないジャンルだなということです。

書くたびに、
「こう書けばよかった」
「これは書く必要なかった」
と、気付きがあって面白いです。
食べ物の感想というのも、かなり奥深い世界ですね。間違いなく。
簡潔にまとめるために色々工夫するのが、良い頭の体操にもなっています。

メディアによって、頭の使い方が変わる。
メディアを複数持つというのは良いことです。
(今年はこの他にもアウトプット用のメディアを持とうかと思っています)

これを続けていたら、海原雄山並に食べ物について語れるようになるかな・・・
それは無理か。

2013年2月6日水曜日

BATIC Subject1(Accountant Level到達)のためにすること3点

BATIC(英文簿記) Subject1を受けて、Accountant Level到達しました。
マイナー資格のためか、勉強のコツをまとめたサイトがあまり見当たらないので、まとめます。
コツは3点です。




1.過去問題を解け

傾向のはっきりした試験の対策は、過去問題が重要だというのは、昔からの常識です。
過去問題を解くのは、参考書をただ読むよりも集中力が必要だし、負荷が高いのですが、ある程度全体を理解したら、過去問題から逃げずにちゃんと取り組みましょう。
最近は、脳科学的にも、インプットだけでなく、アウトプットをするほうが脳が活性化すると証明されています。


・ 過去問題を解く
・ 課題を出す
・ 課題をつぶす

ビギナーレベルの試験は、大体この単純なやり方で通るのではないかという気がしています。
昨年、基本情報もこのやり方で通りました。

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2.参考書は2冊以上買え

マイナー資格の宿命か(?)、私は「この1冊さえやればいい!」という参考書には出合えませんでした。
幾つか試して、最終的に残したのは写真の2冊。
写真左のものは、説明はわかりやすいのですが、誤植が多くて混乱します。
写真右のものは、誤植は見当たりませんが、説明がわかりにくいです。
仕方ないので、両方を読んで全体を理解しました。



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3.電卓に慣れろ

たかが電卓ですが、普段使っていないと結構手間取ります。
私は試験勉強は全部筆算で計算してしまい、いざ本番で電卓に手間取り、若干時間が足りなくなるという失敗を犯してしまいました。
普段電卓を使ってない人でも、過去問題1回分電卓を使って解いておくだけで、相当慣れると思います。
(私は今度日商簿記を受けますが、過去問題は必ず電卓を使って解いています)



以上、BATIC Subject 1 のコツでした。
この記事を読んで下さった皆様が合格することを願っています。

2013年1月26日土曜日

【本の感想】 陽だまりの彼女 越谷 オサム (著)




主人公(僕)が中学のときの幼なじみと十数年ぶりに再会するところから始まる、恋愛小説です。
主人公とその彼女は、会社員、26歳。
一見ごく普通の境遇の二人の、恋愛・結婚の楽しさ・幸せさだけを抜き出して描いています
(というか、二人のバカップルぶりを描いています)。
ドロドロ系ではありません。
キャラと違うと言われそうですが、私、意外とこういうのも好きですよ。
主人公と年齢が近い方、楽しめると思います。
恋愛とはこんな甘いものではないのだ、という意見もあるようですが、別に良いところだけを取り出した小説があっても良いのではないでしょうか。

・・・が、賛否両論だと思われるラスト、ネタばれ防止のためこれ以上書きませんが、私はあまり好きではありませんでした。

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余談1
作中で、「素敵じゃないか」という曲がたびたび登場します。作品ととてもマッチしています。
原曲はこれです。



余談2
作中で、オペラ(フィガロの結婚)の話が出てきます。
私も見たくなりました。
これも動画がありました。







電子書籍無料キャンペーンのメリット3点



先日出した電子書籍(漫画)、無料期間を5日まで設定できるので、目一杯設定してみました。

その間のダウンロード数、238。
完全に私の予想を超えていました。
Amazonのランキングに入った結果、知らない人が大勢ダウンロードしてくれたのだと思われます。

私の自分メディア(主にFacebook/mixi)の範囲では、230名には絶対に届かないので。

無料キャンペーンを設定するメリットは、以下の3点と感じました。

1.宣伝しやすい
知り合いに、有料のものを宣伝するのは気が引けるけど、無料なら気兼ねなく宣伝できます。
同僚や上司も喜んでダウンロードしてくれました。


2.Amazon内のランキングに入りやすい
さすがに有料コミックでランキングに入るのは、相当難しいと思います。しかし、無料コミックは競争が少ないので、簡単に上位に入ることが出来ました。

2位に入っています(USのAmazonでも無料コミック6位に入っていました(笑)。多分日本のダウンロード数がカウントされているのだと思いますが)


3.Amazon内でリンクに組み込まれる
2のおかげで不特定多数の方がダウンロードしてくれた結果、Amazonのおすすめ商品ランキングに組み込まれました。
リンクを張られることで、Amazon内で辿られやすくなったし、Googleなどの検索エンジンでも上位に来ます。
(Google検索はリンクを張られている量が多いほど上位に来る仕組み)

例えば、こういうところ

フルネームで検索したところ自分のFacebookよりもAmazonが上に来ました


デメリットは、もちろん「販売機会を逃す」ということですが、私の場合は有名人でもないし、これによる機会損失は大したことない。それよりも大ぜいにダウンロードしてもらい、読んでもらうほうがありがたいと考え、無料キャンペーンをフルに使いました。
想像以上にダウンロードしてもらえて、結果としても良かったかなと思っています。
有名人でない人は、無料キャンペーンをフルに使うこと、お勧めです。

2013年1月21日月曜日

【日記】 電子書籍(漫画)出版しました!



昔(大学生の時)作ったコンテンツを使って、電子書籍出版してみました。
2013/1/25(金)までは無料なので、下のリンクから飛んで是非ダウンロードしてください。

一応、漫画を出版するノウハウは溜まりました。
一通りやるってみるのがノウハウをためるための定石ですね。

私は、

・ 既にコンテンツがある
・ 画像データを大量に加工するのに慣れている
・ HTMLが少々理解できる


という状況からスタートしましたが、作業開始から約7日間で出来ました。

Amazonに著者として自分の名前が出てくるのは不思議な気分です。
US(アメリカ)のAmazonでも、自分の名前確認できました(笑)


活字の電子書籍も出してみたくなりました。
活字には、漫画とは別のノウハウが必要でしょうが、半分くらいは今回の経験が活かせそうです。
本ブログも出版を意識した作りに変えようかなあ。

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■フルカラーの不条理3~4漫画です。
■2013/1/25(金)までは無料です!今のうちにみなさんダウンロードしてください。
■もし面白かったら、1行、いや10文字でも良いので、アマゾンにレビュー書いてください!(つまらなかったら書かないでね)
■Kindle本体が無くても、Windows, Mac, iPad, iPhone, アンドロイドで読めます。Kindleアプリ(無料)が必要ですが。

2013年1月18日金曜日

【日記】 細かい作業多し - 電子書籍準備(2)

画像一括変換中


最近進めている、電子書籍準備の話です。
前回のエントリで、「データ準備は簡単かも?」と申しましたが、訂正します。
平日4日間作業したら終わるかな?と思っていたのですが、全然終わりませんでした。

それほど高度な技術入りませんが、やはり初めて取り組むことは試行錯誤の繰り返し。
何度も画像のサイズ・圧縮率を変えて試したり、レイアウトの土台となるファイル(HTML)をいじったりするのに、結構時間がかかりました。

  • 画像サイズ・圧縮率の一括変換
  • ファイル名の一括変換

は、必ず一括変換ソフトを使いましょう。
検索すればフリーソフトをいろいろ探すことが出来ます。

一応こういう作業に慣れているので良かったですが、慣れていなければ挫折していたかもしれないです。あと、勝手がわかっているWindowsが無ければ挫折したでしょう。
最近、MacやiPadのほうが触れている時間は長いのですが、やはり一番道具として使いこなせるWindowsは常に1台手放せません。

ということで、電子書籍データ準備は続きます。
この準備のせいか、今週はものすごく肩こった。

2013年1月14日月曜日

【読書日記】 最近読んだ3冊(坊主/池上/アシンメトリー)

モノを深く考えられない時というのがあるもので、この2カ月くらいブログの更新が滞っていました。

それなりに本は読んでいるので、最近読んだ本を3つ、さらっと紹介します。


「坊主失格」 ★★★(5段階評価)

「考えない練習」等の著書で有名な、小池龍之介の本です。
著者の、屈折しまくった少年時代/女性関係が書かれています。
こんな本出してよかったのかな?
こんな黒歴史を晒した根性はすごいですが、私はもうこの人の本を読む気はなくなりました。ハッキリと「こんな奴に説教されたくねーよ」と思いました。
多分、同じくらい屈折した過去がある人なら良いかもしれません。私も屈折してるほうですが、ここまでではなかったので、共鳴しなかったのでしょう。
この方のファンで、本書を読んだことが無い方は、是非読んで、どう思うか教えていただきたいです。

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「池上彰のお金の学校」 ★★★★(5段階評価)

池上彰が、
お金の歴史/銀行/投資/保険/税金、等について、最近の動向を踏まえながら解説しています。
経済学部時代に勉強していたことを思い出しました。
わかりやすさは定評通り。
経済学部に入学が決まった高校生にお勧めです。

1年以上前の本なので★4つとしましたが、リアルタイムであれば5つです。

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「アシンメトリー」 ★★★★(5段階評価)

結婚に強い憧れを抱く女―朋美。
結婚という形を選んだ男―治樹。
結婚に理想を求める男―貴人。
結婚に縛られない女―紗雪。
の恋愛を描いています。たしかに、人の思いというのは非対称なものですね。
ネタばれになるので、内容はあまり書きません。
読んで不安になる話ですが、面白かったです。

【日記】 電子書籍出版に着手 - 電子書籍準備(1)

自分の漫画を、電子書籍形式のファイルにし、自分のKindleで読めるようにしてみました。


祝日ですが外は大雪で出歩くの大変すぎ。
ということで、今日は電子書籍の出版に着手してみました。
ちょっと前からしたいと思っていたのです。
原稿は、昔描いた漫画。

次の2サイトを参考にしました。

さっそくKindle用コミックを公開してみよう!概要がまとめられている
Amazonで漫画を出版08実際に自分自身で電子書籍(漫画)を出版した漫画家鈴木みそさんのブログ

尚これらは、漫画を電子書籍出版するための参考サイト。
文章の電子書籍を出版したい人は、他にまとめられたサイトがあると思いますので、そちらをどうぞ。

既に参考サイトに技術情報はまとめられているので、詳細は省きます。

2時間程度あれこれ試していたら、サンプルファイルを作るところまでは出来ました。
コンテンツさえあれば、電子書籍形式のデータを準備するのは割と簡単です。
ブログとか書いている人は、お試しあれ。そしてやり方を私にもシェアしてください(笑)


あとは、表紙をどこかから探してこないと。
表紙にできそうなイラストはかつて(10年以上前)たくさん描いた記憶はありますが、どうしてもデータが見当たりません。何か新しく描くしかないかな・・・今回は、あくまで「電子書籍出版の経験をしてみたい」であり、コンテンツを新たに作るつもりはなかったのですが・・・

2012年12月29日土曜日

2012年読んだ本ベスト12

振り返ると、今年は、2度資格試験に集中したため、あまり本を読めていません。
資格試験での成果はありましたが、その分時間は使ってしまっていたんだなあ・・・
というのが振り返った感想です。


ではランキング。リンク先は、私がこのブログで描いた感想です。

1.戦略の本質 (野中郁次郎 他)


2.失敗の本質 (野中郁次郎 他)


3.永遠の0


4.キングダム(漫画)


5.宇宙兄弟(漫画)


6.昭和史 1926-1945(半藤一利)


7.夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです(村上 春樹)


8.フリーズする脳―思考が止まる、言葉に詰まる(築山 節)


9.国際会計検定BATIC SUBJECT1 完全攻略テキスト&問題集

10.旅のラゴス(筒井 康隆)


11.極北 (マーセル・セロー (著), 村上 春樹 (翻訳) )


12.職業は武装解除(瀬谷ルミ子)



1,2,3,4,6,12位が戦争系の本です。
ここまで戦争に興味があったわけではないのですが、戦争の本はどうしても心に残り、上位を占めてしまいました。
バリエーション少ないランキングになったので、ベスト10ではなく12にしてみました。

来年も資格試験の予定多数ありますが、いろんな本を読みます。
量もさることながら、バリエーションを意識します!

2012年11月28日水曜日

"キャリアデザイン"など出来るわけがない - 「やりたい仕事」病(榎本 博明)




最近の学生が受けている「キャリアデザイン(笑)」教育の怪しさについて、心理学者が書いた本です。

要約と感想を書きます。


1.要約

全体として、「キャリア教育」で思ったほど幸せになれない構造を描いています。

(1) 学生の頃
最近の学生は「キャリア教育」なるものを受けている。ここでは、自分がやりたいことを明確にし、それに従ったキャリアデザインを作るよう指導されている。それは企業の採用面接でキャリアについて問われるからである。

(2) 就職してから
学生の頃描いたキャリア通りの仕事を与えられることはほとんどない(企業は学生にキャリアについて問うにもかかわらず)。日本はそういう社会ではないし、学生の頃のイメージというのは貧困だからである。
しかし、キャリア教育を受けた世代は、描いたキャリアと目の前の仕事の関係が見いだせないことに困惑し、目の前の仕事に集中できなくなる

(3) 結論
そもそも、今の変化の激しい時代、キャリアデザインなど出来るものではないので、目の前の仕事の集中しなさい。
そうすることで、出来ることが増える。
出来ることが増えると、違った景色が見える。


2.感想

「キャリアについて無計画で良い」という結論には賛成しかねますが、出来ることを増やして、少しずつ違った景色を見られるようにするという発想は気に入りました。
少なくとも、「キャリアデザインを綿密に組み立てろ!」というのはムチャぶりだということがよくわかったので、この方向性で突き進みすぎないように警戒します。

私は「キャリア教育」を受けたわけではないですが、知らず知らず「キャリアデザイン」をするほうが良いという考えは持っていました。教育は受けていなくても、メディア・会社などを通じてそのような考えを持ったのでしょう。
ただ、著者が指摘するように、ここ数年変化(異動)が激しすぎて、キャリアデザインというものをとらえ直す必要があるとちょうど思っていたところであり、面白い本でした。


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ちなみにこの著者は

「<ほんとうの自分>のつくり方 (講談社現代新書) 」

なんて本も書いていて、学生のころ読みましたが、とても面白かったです。

こっちの本の結論は
本当の自分など無い(少なくとも、多くの人にはそう思ったほうが身のためである)」
だったと記憶しています。

最善手が判らなくても決めるときは決める 「直感力 (羽生 善治)」



迷宮に入り込むことなく、「見切って」選択できるか、決断することが出来るか(中略)
「わからないけれども、まあ今日はこっちで行ってみよう」とか、「今回はこっちを選ぼう」と、絶対の自信はなくとも思い切りよく見切りをつけることが出来るかどうか。それは直感を信じる力の強さにも通じている
- 羽生善治

あまり似たような本ばかり読んではいけない。
そう思いつつも、羽生善治の本はとりあえずチェックしています。
一見、どの本でも同じようなテーマを話しているようですが、出る本出る本で、少しずつ考えが進化しており、フォローする価値のある作家(?)だと思っています。

今回は面白かったことを1つだけ取り出します。

それは、「見切り」の話。

将棋というのは、結論が出ない場面も多い。
そういう時、結論が出なくても考えるの途中で止めて、何か手を選ぶことが必要になる。
正解がわからなくても決断をして、何か1つ手を選ぶ。
これを羽生は「見切り」と呼んでいる。

「唯一の正解」があると無意識のうちに想定してしまうことってままあるのですが世の中の多くのことには「唯一の正解」などないですよね。
そのような唯一の正解が中でも、自分なりに何か一つ選ぶことが「見切り」です。

考えてみれば、
「唯一の正解は無くても何かを選ぶ」
人生はこういうことの繰り返しですよねえ。
わかっていながらも、私はBetterな選択をするために時間を使いすぎる傾向があります。
もっと早め早めに見切れたら、もっと軽く生きられるでしょうね。

ではどうしたら「見切れる」か。
羽生は「「見切り」に必要なのは経験に裏打ちされた直感である」としています。
短期的に決断力を高められるということはなく、何度も決断して、経験を積んで、徐々に決断力・直感力を高めるしかないようです。

2012年11月27日火曜日

【BATIC】 Subject1 勉強メモ

今日は、BATIC Subject1 受験者向けの記事です。マニアックな記事が続いてスミマセン。

2週間後、BATICという資格(英文簿記)のSubject1(初級レベル)を受けます。
過去問題を解く限り、ボーダーラインまでは来ている(合格点を超える回と超えない回がある)ので、ここで一度勉強メモとして、
1.過去問題
2.参考書
の感想を書いておきます。

「学習記は受かってから書けよ!」というご意見もあるでしょうが、リアルタイムで書かないと細かいことは忘れます。
受かった後、また書くことがあればそれはそれで書きます。


尚、英語はまあまあ得意、簿記の知識が全くない、という状況から勉強を始めていますので、そのつもりでお読みください。


1.過去問題

■ 問1〜30は、選択式だし、計算不要な問題が多いので、どこでも解けます。通勤電車の中でも、どこでも、解いて慣れましょう。

■ 問31以降は、紙に書き出さないと回答不可能な問題が多数なので、机・椅子・紙・えんぴつがある環境で取り組む必要あります。
家の机やカフェなどで時間を確保して解きましょう。

■ 公式問題集は解説が少なすぎるし、模試が1回分しかついていないので、私は途中で見切りを付け、TACの過去問題を使いました。
これは解説も十分で良いです。
TACの問題集




2.参考書

3冊使いましたが、正直「これ!」と思うものは無いです。うち2冊はなぜか誤植が多いです(マニアックな検定試験のテキストのレベルってこんなものなのでしょうか?)。
1冊では心許ないので2冊以上併用して勉強するのがお勧めです。

■公式テキスト
公式テキスト


わかりやすさ ★★(5段階評価)
誤植の少なさ ★★★★★(5段階評価)
総合評価 ★★(5段階評価)
誤植は多分少ないのだと思います。私は今のところ見つけていません。説明はあまり分かりやすくないです。



■実践テキストBATIC
実践テキストBATIC


わかりやすさ ★★★(5段階評価)
誤植の少なさ ★★(5段階評価)
総合評価 ★★(5段階評価)

公式部分に誤植があって大混乱しました。
例題が和英併記で載っているのが人によっては役立つかもしれないですが、問題文に苦労しないレベルの英語力がある人にはお勧めできません。
私はこれは途中で捨てました。


■国際会計検定BATIC SUBJECT1 完全攻略テキスト&問題集
国際会計検定BATIC SUBJECT1 完全攻略テキスト&問題集

わかりやすさ ★★★★★(5段階評価)
誤植の少なさ ★★(5段階評価)
総合評価 ★★★★(5段階評価)

これも大事なところに誤植があり混乱します。
しかし、説明は抜群にわかりやすいです。
英語が少なめなので、英語のレベルに不安が無い人向けです。



以上、勉強メモでした。

試験勉強のため、Facebook露出は減らしていますが、Blogは思考の整理に役立っているので、出来るだけ続けます♪

2012年11月21日水曜日

チャゲアスに学ぶプレゼン技法



度々チャゲアスですみません。
今回は、チャゲアスのライブビデオから、プレゼンに使える技をとりだすというマニアックな記事です。
いきなりウィンドウを閉じられても仕方ありません。

題材としたのは、チャゲアス全盛期のライブの一つ、「史上最大の作戦」のライブビデオです。
YAH YAH YAHを出した直後で、ASKAの声・ライブパフォーマンス・曲のバランスが良いライブだと思っています。


さて、このライブビデオから、プレゼンに活かせるポイントを4つ取り出しました。


1.目で語る

聴衆の目をしっかり見て語る。
プレゼン・スピーチセミナーで最初に習ったことの一つです。

チャゲもASKAも、観客・カメラをばっちり見て歌います(少なくともそう見える)。
プレゼンに慣れないと、目を合わせるのは結構ひと苦労ですが、チャゲアスレベルになると、目を合わせるのを楽しんでいるように見えます。
ライブで女性客が気を失うレベルの眼力、身につけたいですね。



「僕はこの瞳で嘘をつく」というタイトルの通り、ASKAが目で語ってきます。



2.ビジュアルハンド

プレゼンテーションでは身振り手振りも大事です。
基本的には、手ぶりは「伝える」ための補助ですが、応用編としては「かっこいい」手振りも習得したら使えるのではないでしょうか。



この「no no darlin'」はASKAがギターを持っており、手ぶり少なめではありますが、3:22あたりの手ぶりなんかかっこいいです。心にStay onしました。



3.声が自由自在

歌手だから当たり前なのですが、声が自由自在です。
強くも優しくも声を出せます。
さらにいうと、チャゲとASKAも声の出し方が違います。
プレゼンは、「大きい声ではっきりと」が基本でしょうが、抑揚をつけるという技も使えそうです。
時にチャゲのように、時にASKAのように語る。みたいな感じで。


4.ライブ力

ここまで、小技をとりだしてきましたが、普通の人と一番違うのは「ライブ力」だと思います。
自分がリアルタイムで行うパフォーマンスで観客を楽しませる。そのためにあの手この手を用意して準備する。そして、自分も楽しむ。
まあ、チャゲアスのライブ力は私の1,000倍くらい上という感じがするので、遠い目標として持っておきます。



では最後に、上にまとめた全てが詰まった「YAH YAH YAH」をどうぞ。
私が知る限り、これがYAH YAH YAHのベストテイクです。

2012年11月19日月曜日

その時その時で読む本がある「夜のピクニック(恩田陸)」


普段なら読みきらないような本を読みました。
せっかく読んだので、感想を残しておきます。

前のエントリ
人生を旅した気分 - 旅のラゴス(筒井 康隆)
に続いて、数ヶ月前飛行機の中で読んだ本です(飛行機の中で、読む本が限られていたので読み切ったのです)。

まずこの本、「面白い」と言っておきましょう。
青春です。

高校のビッグイベント「歩行祭」(2日間ほとんどぶっ通しで80km歩くイベント)を通じて、高校生の友情、恋愛、家族のゴタゴタ等が描かれています。
(皆さんはこんなイベント経験したことありますか?私はこの本を読むまで聞いたこともありませんでした)

2日間歩き続け、眠さ、疲労のピーク時、いつもと違う非日常的空間だからこそドラマチックな事が起こる
自分も歩行祭に参加した気分になる、良くできた小説だと思いました。

しかし、高校生の友情、恋愛については、さすがにあまり共感できませんでした。
さすがに今の私は高校生とはリアリティが違いすぎるのでしょう。

その時その時で読む本がある、ということですね。いくら面白い本であっても、タイミングを逃すと意味が無い。
私はこういう本を高校生のときにもっと読んでおいた方が良かったのだろうな、と思いました。
まあ、過ぎ去ったことは仕方ないので、今読むべき本をしっかり読んでいきたいと思います。
本だけじゃなく、あらゆる体験がそうです。今すべき体験を時機を逃さずしていかないといけませんね。

2012年11月17日土曜日

人生を旅した気分 - 旅のラゴス(筒井 康隆)



面白い本です。
高度な文明を失った世界で、北から南へ、南から北へ、人生をかけて旅をするラゴスが主人公。


面白かったことを2つにまとめます。

1.世界観

50頭ほどのスカシウマ(なんだそれ?)と、170頭ほどのミドリウシ(なんだそれ?)を連れた40名ほどの遊牧民ナルダムの一族(誰?)と一緒にシュミロッカ平原(どこ?)にテレポーテーションをするところから旅は始まります。

空想の世界ですが、著者がイメージしている舞台はどこなのでしょうか。
私が読んだ印象では1,000年くらい前の中央アジアか、中東といった感じですが、判然とはしません。
この非日常的な世界に浸れる楽しさ
旅行中に読むのにぴったりでした。



2.人生の可能性

200ページほどの小説ですが、主人公は戦争に遭い、2度奴隷になり、王様になり、研究者になります。
有望な若者を育てたり、妻を何人か娶ったりします。
主人公の人生(大人以降)を凝縮した小説です。
読んだら、人生を旅した気分になります。
著者は、一人の人間が人生の中でどれだけのことが出来るかという、人生の可能性を描きたかったのではと思います。
境遇が乱高下するのが幸せかはともかくですが。


ところどころ、おっさんの妄想(美人の妻を同時に二人娶るとか)が織り込まれており、女性にあまり自信を持ってお勧めできないなあ・・・と思っていたのですが、人生をかけて旅をするストーリーで、恋愛や性が描かれないのもそれはまた不自然なので、これはこれで良いやと思い直しました。

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数ヶ月前、旅行中に読んだ本だったのですが、本棚の整理中パラパラと見返して、感想を書きたくなり、書きました。

2012年11月15日木曜日

【日記】5週間続けると浸み込んでくる


5週連続のiPadプレゼンセミナー、明後日で最終回です。
全体的に、段々なじんできました。

スライドが主役にならないよう、シンプルなスライドづくりをする「シンプルプレゼン」。最初は活かし方があまりピンときませんでしたが、段々馴染んできました。

iPad自体も、最初はあまりしっくりきていなかったのですが、使っているうちに馴染んできました。

1度ではしっくりこなくても、何度もやっているうちに浸みこんでくることってあるんですよね。

1回のセミナーだと、あまりピンとこないまま終わったでしょう。
(特に私は素直でなく疑ってかかるので、1度でピンとこない性格なのかもしれないです)。
5回連続というのは、予定を空けるのが大変だし、何度も行くのが面倒臭いようですが、1つの技を身につけるのにはちょうど良い回数という気もします。

私は油断すると、「1度で人生観が変わるような強烈な体験への憧れ」を持ちがちなのですが(読者の方はどうでしょう?)、これをあまりに待望するのは良くないです。
そんなものに出会える確率は低いし、狙って得られるようなものではないからです。

それよりも、繰り返しで身に付けた技で世界観を変える、と思ったほうが建設的で良さそうです。

例えば、またプレゼンの話ですが、「プレゼンは極力避ける」と思って仕事をしているのと、「隙あらばプレゼンの機会を頂く」と思って仕事をしているのでは、世界が全く違います。

ということで、今度は簿記という技を身につけます。
これも繰り返し仕訳をして身につける技です。
正直、仕訳の勉強はあまり面白くありません。
しかし、少し勉強してみたところ、会社の中が良くわかりそうな技だと思いました。技を身につけたらまた別の世界が見えるだろうと思ってやっています。

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読み返してみて思ったのですが、私って本当にコツコツ野郎ですねえw

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2016年8月追記
また読み返してみました。このころから仕訳やってるんだ。今本当のアカウンタントになって1年目ですが、経理を身につけるのに相当時間がかかってるな、って印象です。