2016年9月11日日曜日

基礎を固め続けてもダメ - 限界の正体(為末大)



為末版行動経済学、って感じでしょうか。
この人は、分析する題材は自分のアスリートとしての経験・陸上競技が中心ですが、毎度分析に使う理論を変えてくるのが面白いですね。

走力自体ではカール・ルイスレベルにはなれないが、ハードルなど技術要素を入れることで、メダルは取れる。
ってのはすごく参考になります。
IT・経理などをやってきましたが、それぞれ1つずつで勝負できるほどすごく向いている感じはしません。
しかし、それらと、プロジェクトマネジメントとか、調整能力とか、英語とか、もっとソフトスキル的な要素を組み合わせれば結構勝負できる感じがします。

以下、気になった点メモです。
・ ボルトの口癖は Become a Legend (伝説になる)。数値目標じゃない。数値目標を設定するとそれが限界になる。
・ 人の期待は「想像の範囲」内にある。人の期待に応えようとすると、想像の外には行けない。
・ 自分と性質が違いすぎる人をマネしてもうまくいかない
・ 量を増やすことで限界を突破しようとするのは日本人的。応用や変化の段階にきているのに基礎を固め続けてもダメ。
・ 特に対人スポーツは実践が重要
・ 室伏は、練習にランダム性を取り入れ、自分を驚かせることを課題にしていた
・ 限界を感じたら、隣の階段に移れ(このへん、ちきりんと同じ考えですね)
・ ワクワク感が人を動かす。努力という言葉にはワクワク感が含まれていない感じがする。
・ 30代になって、20代の時と同じ練習をしていても勝てない。思い切って過去の成功体験を捨てた方がいい。

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