2016年9月25日日曜日

仕事を通して世界を見る/でも世界をコスパだけで見てはいけない

宝くじがあたると不幸になるって話がありますよね。
あれって、一つは「周りにバレて、たかられたり事件に巻き込まれるから」というのもあるだろうけど、もう一つ「仕事を安易に辞めるのが不幸に繋がる」んじゃないかな。

仕事での経験・知識を通して、世界を見たり、他者と関わったりするというところは、多分にあると思います。みんな。
ITの仕事をやっていれば、世の中をテクノロジーの観点から見ることができる。テクノロジーに関する話題も豊富。
経理の仕事をやっていれば、自分の行動を投資採算性(はやりの言葉で言うとコストパフォーマンス)の観点から考えることができる。
そういう価値観を持っていることで、今の友達がいるわけです。
だから、たとえ金を持っていても、仕事を捨てたら、自分の中にプロフェッショナルとしての世界がなくなるし、それが当然人間関係にも影響してくる。

仮に宝くじが当たって、一度仕事を辞めたら、その後やりがいがある仕事を探すの難しそうですよね。
宝くじが当たっても、プロフェッショナルとしての能力が高まるわけじゃないんだから。
しかし、そこでつまらない仕事に就いてしまうのは、収入面では問題はなくても、その後、世界の見え方や人間関係が劣化して、つまらない人生を送ることに繋がりかねない。
もちろん、世界を見る視点は仕事だけで獲得されるわけじゃないけど、サラリーマンをずっとやってきた人間が、仕事に匹敵するものを見つけるのは結構難しそう。

ちなみに、宝くじを例にしたけど、外資系企業のパッケージとかをむやみにつかんで、次につまらない仕事について、満足度が下がるのも同じですね。
転職は、あくまで自分の価値観ベースでやりましょう。

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余談1
経理がわかると会社の見え方が変わる。
経理というのは、ビジネスの世界を見るツールとしては良いです(唯一共通の物差しだともいわれるくらいだし)
ただ、経理を勉強してちょっと恐れていることが一つ。
「ハンマーの名手はすべてのものが釘に見える」って話があるけど、それと同じで、経理の視点を獲得すると、全てを金銭的価値で計算したコストパフォーマンスで測りたくなる。
それはもちろん強みでもあるんだけど、人生に応用しすぎるのは程々にしないといけないなと思います。
人生はコストパフォーマンスだけじゃない。人生をすべて数値で管理してはいけない。


余談2
結婚をしていないことは一つの重要な視点を持っていないようなものかもなあ、とは思います。
これで人生の豊かさを一つ捨てているのかもしれない。
だから、結婚しないというのもそれはもちろん一つの選択肢なんだけど、そうであれば、それに代わる豊かさをちゃんととらないといけないね。

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