2012年8月24日金曜日

文房具いろいろトライアル - ジェットストリームとハイブリッドテクニカ(ボールペン)

先日、文房具を紹介するという朝食会に参加して、いろんなボールペンを教えてもらいました。
タイトルにある2種類を試してみたのですが、その使い心地は想像以上に良かったので紹介します。

こちらが写真。
上がハイブリッドテクニカ。105円。
下がジェットストリーム。157円。

書いたらこうなる。
上がハイブリッドテクニカ。
下がジェットストリーム。

ハイブリッドテクニカのほうが太い。
マインドマップとか、グラフィカルなものを描くのによさそう。

ジェットストリームのほうが細い。
すごく滑らかな書き味で、ほとんどインクたまりが出来ないのがすごい。
尚、このジェットストリームは、今一番書きやすいボールペンであると評判が高いらしい。



今回試した中で、私にとってはイマイチだったのがこれ(スミマセン)。
これは書き味滑らかで、書いたときインクたまりが出来やすい。
後、ちょっと線がかすれる。

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というわけで、ボールペンのレポートでした。
ボールペンというのは個体差もあるかもしれないし、どんな書き味が手にフィットするか個人差もあると思うので、ご参考程度にどうぞ。


正直、ボールペンの使い心地など大した問題ではないだろうと思って軽視していた私としては、この2つのボールペンはなかなか画期的でした。
なんか、どんどんメモとか取りたくなりました。
「使いたくなる道具」を持つと、行動パターンが変わります。
私、そういうタイプでは無いと思っていたのですが、そういうタイプでした。
行動パターンが良く変わるとは限らないですが、このエネルギーはうまく使いたいですね。

会社で支給されたボールペンを満足して使っていた私ですが、会社でも自分で買ったボールペンを使おうかなと思い始めています。

2012年8月16日木曜日

<日記> 信頼しているぞ、UNIQLOのネットワーク


日記です。

盆休み。昨日まで数日続けて、勉強会の類に参加させてもらっていましたが、今日はそれも無し。
今日は身の回りの雑務をしました。


1.積み立て投資信託の整理
2年くらいほったらかしていた、積み立て投資信託の配分を変えました。

手数料が高く、それほど円高に振れていない、オーストラリア債券ファンドの定期購入停止。
同じく手数料が高く、すでに状況を日々追いかけられていない、ブラジル債券ファンドの定期購入も停止。

全体として、月あたりの定期購入の金額を減らしました。
大雑把に言って、円高の今は買い時でしょうが、状況を把握しきれないのに買い続けていたのがストレスになっていたので。これで一つストレスが無くなりました。


2.モノの処分
断捨離と言いたいところですが、モノを捨てているだけなので「モノの処分」。

捨てようと思ったものの中に、UNIQLOの服があります。
UNIQLOの商品はUNIQLOの店舗に持っていくと引き取ってリユースしてくれるらしいので、もう着ないUNIQLOの服を全部洗濯して干しました。
乾いたら店に持っていきます。
べつに買い取ってくれる訳ではないので、私に取って得はありませんが、UNIQLOのネットワークなら確実に必要としている人に服を届けてくれるだろうと、無根拠にですが、信頼しています。

UNIQLOの全商品リサイクルのページはこちら
http://www.fastretailing.com/jp/csr/environment/recycle.html


それにしても、モノを処分するのにかかる時間って、バカにならないなあ。
もっと決断が早ければいいのかな?


3.大物洗濯
靴・カバンなど、普段洗うのが面倒くさいものを頑張って洗いました。
8ヶ月ほど前に買ったACEGENEのビジネスリュック、公私に大活躍したのですが、洗ってみたら思ったよりも劣化していることに気づいた・・・
出張も減ったし、別のカバンを買おうかな。


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2012/08/25追記

上記2で書いたUniqloのリサイクルは、先日町田店に持って行ったところ、身分証明書も求められず、さっと引き取ってくれました。
まあ、お金のやり取りがあるわけではないので、本を売るときのような手続きは不要なのでしょうね。
これだけ簡単なのであれば、ゴミとして捨てずに、不要になったUniqlo商品は全部店舗に引き取ってもらってもよいかなと思いました。

2012年8月14日火曜日

<香港旅行記> サービスの洪水(インターコンチネンタル)

香港から帰ってきたの2週間前ですが、メモを残します。

期間が空いたので復習です。
旅の目的は次の2点でした。

目的1.ホテルでゆっくりする
目的2.ブルース・リー縁の地を訪ねる

ブルース・リーの話は書いたので、今度はホテル話。

今回は、インターコンチネンタル香港というホテルに泊まりました。
私が今まで泊まったことがあるホテルの中では一番高い(宿泊料もホスピタリティも)ホテルです。
普段ホスピタリティが足らない私には、インターコンチネンタルのホスピタリティはレベルが高すぎました。
金持ちには当然かもしれませんが、せっかくなので、感想を書いておきます。


全体的な感想としては、
感想1.サービスと料金が想像外
感想2.接触してくる回数がとにかく多い
ということを感じました。


では、まず感想1のサービスと料金について。

・ フィットネスセンターは無料で、水も無料、タオルも貸してくれる。
マシンは新しい。
プールも無料。
しかし、マッサージの類はとんでもなく高い。

・ ルームサービス・食べ物は尋常じゃなく高い。
ハンバーガー = 約200香港ドル(2,000円)
ラウンジのポテト = 約80香港ドル(約800円)
しかし、部屋に持って帰るというと、繰り返し使えそうなタッパーに入れて、未開封のケチャップ付きで持ちかえらせてくれた。(タッパー・ケチャップはサービス)

・ テレビのチャンネルは、映画あり、ドキュメンタリーありでまあまあ豊富。
しかし、インターネット接続料もとんでもなく高い(156香港ドル(1,600円)/24H)

・ チップは受け取らない
(私が置いたチップがはした金すぎたのかもしれないですが)

・ ミネラルウォーターは何本でも無料


という感じで、何にいくら金がかかるのか、かかるとしたらいくらなのか。何なら無料なのか。といったことが、私の想像外であることが多かったです。
金持ちの間ではある程度常識なのでしょうか?


次に、感想2の、接触回数について。

毎日、ベッドメイキングのほかに、昼モードと夜モードを変えるためにカーテンを開け閉めしたり、台風の情報を伝えに来たり、浴衣を持ってきたり、何度も部屋に人が来ます。
朝食のビュッフェでも、コーヒーやオレンジジュースを注いだり、皿を下げたりするために、一食の間に10回以上は人が来ます。
サービスの洪水でした。
慣れない私は、正直落ち着きませんでした。
とにかく、店員(?)が見当たらないということがなく、常に人が多め多めにいる印象です。
しかし、こういうのがホスピタリティであり、こういうのが心地よいと感じる人もいるのかもしれないですね。

ということで、ワンランク上の世界というのは、下界とは少し常識が違くて独特だな、と思った旅行でした。


後は写真を数点載せます。

部屋にはたくさんの絵が飾られていました。


ラウンジで食べ残したポテトを持ち帰ると言うと、未開封のケチャップを瓶ごとくれました。
ワイルドですね。


朝食(ビュッフェ)でコーヒーを頼んだら、ポットごと置いていきます。
ワイルドですね。
初日はこのコーヒーを飲みほしたため、利尿作用がすごすぎて観光に支障が出るレベルでした。
普段は、窓の外に海が見えるのですが、台風のため雨戸が閉まっていました。



オレンジジュース。
今回の旅行で飲食したもので一番うまかったものはこれです。
多分、ホテルでちゃんと絞っているのだと思います。
朝食のビュッフェは高かったのですが、うまいものが多かったので良かったです。



ドラゴンフルーツなどの果物も豊富でした。


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最後に雑感ですが、旅行中にフィットネス施設が利用できるのって最高ですね。
私は3泊4日利用しましたが、4日続けてフィットネス施設を利用しました。

組み合わせることでレベルをあげる

本日、文房具朝食会というものに参加させてもらいました。

私は、okinaという会社のseminarというレポートパッドを紹介しました。
色々お話を聞きながら思ったのですが、文房具というのは、組み合わせでより実力を発揮するものだなと思います。

このレポートパッドだけだと、紙を本体から切り取っていったとき、紙がバラバラになって、紛失してしまいます。
ということで、私がやっているのは、切り取ったら、ノートカバーや手帳に挟む、という運用です。
ある程度たまったら、いくつかまとめて眺めて、さらにアイデアを出したり、ブログに書くなり、アクションに変えるなりしています。

つまり、
・ レポートパッド(モノ)
・ ノートカバーか手帳(さらに組み合わせるモノ)
・ 数枚まとめて眺めていアイデアを出すということ(使い方)

のように、複数の要素と使い方がセットで一つの固まりという気がします。
1つだけだとあまり機能しません。

唐突な例ですが、太平洋戦争で、零戦・戦艦大和・熟練搭乗員など、個別には優れた要素を持っていた日本に対して、水陸両用作戦・タスクフォース等、複数の要素を組み合わせて戦ったアメリカが勝ったように、要素を組み合わせて高い次元にいくというのはすごく価値があることなのだと思います。
ちなみに、野中郁次朗は水陸両用作戦や、タスクフォースのことを「コンセプト」と読んでいました。

同様に(今度は身近な例ですが)、自分が今持っている能力に、うまくくみ合わさる能力を掛け合わせて、さらに高次元の仕事ができないといけないころだな、とも思っています。
コンセプトと言えるほどの何かを確立できれば理想ですが・・・

そう思うと、文房具の使い方を考えることが「コンセプト作り」の演習になるなら、文房具を深める価値があるなあ。


これがレポートパッド。
なかなか良い品だと思いますが、これだけだと使い道が少ないです。

切り取ったシートを挟む。
これがあるだけでぐっと使いやすくなります。
(このノートカバー重いですが)

2012年8月12日日曜日

自分のブレークスルーに期待してキャリアを決める 〜 職業は武装解除(瀬谷ルミ子)



今日ご紹介するのは、「職業は武装解除」という本。
なんか最近、戦争の話ばかりしているようですが・・・

この著者、プロフェッショナル仕事の流儀にも出ていたみたいですね。
私は日経ビジネス(オトマガジン)で知って、興味をもったので読みました。

著者は、1977年生まれ。
この本を書いた時点で33歳か34歳だと思いますが、既にアフリカを中心とする8カ所の紛争地域で平和のための活動を経験しています。

平和のための活動と言っても色々あって、軍隊を直接送り込む、警察機能を導入する、等がそうですが、著者の専門は「武装解除」。武器を持っている人に武器を放棄させる専門家です。

武器を放棄させるというのも、そう単純ではないです。
今まで持っていたものを放棄させるには、見返りを与える必要があります。
組織の下の方の兵士に対しては、職業訓練を提供し、平和になった後の食いぶちに困らないようにしてあげるというのが一般的のようです。そして、将軍のような上級士官は、「県知事にする」などの見返りを提供します。

今まで人を殺しまくっていた加害者たちにさらに何かを与える。被害者たちは、釈然としない思いはあるものの、内戦状態が続いて命を奪われる危険性が減るなら仕方ない、と我慢する。
武装解除というのは、とても微妙なバランスの上に成り立つものなんですね。


面白かったのは、この人のキャリア選択のときの発想。
基本的にこの人は引っ張りだこで、色んな紛争地域からヘルプを要請されます。
そういうキャリアの選択に迫られたときに著者が考えることは「自分の専門性が高まるかどうか」。基本的にはこれだけ。
仮にその時点の自分に能力が無くても、退路を断って新しい世界に飛び込む。そこでブレークスルーを期待する。ブレークスルーが来なければ、自分はそれだけのものだったということ。
ということを言っています。
紛争地域の危険度を心配する描写がないのには、違和感さえ覚えます(実際は心配しているのかもしれませんが)。

確かに、人生の決断について、あれこれ考えるのは良いのですが、気づくと考えなくても良いこと/考えない方が良いことまで考えていることって結構あります(私は)。
考え過ぎのときは、自分の思考を点検して、考えなくて良いことを取り除いて考えをシンプルにするとうまく行くのですが、この著者は思考のシンプルさがすごく極端です。

紛争の話も勉強になったけれど、それよりも著者のキャリアの決断の仕方が印象に残る一冊でした。

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追記

この人がこれだけアクティブに動けるのも、シンプルさのおかげなんだと思います。
ゴチャゴチャ考え始めると、ブレたり、迷ったりしますが、「シンプルであるからこそ突き進める」んじゃないかな。

2012年8月2日木曜日

<読書感想> 昭和史 1926-1945(半藤一利)



昭和1年から、昭和20年(終戦)までの歴史が、文庫本約500ページで描かれています。

昭和の通史でこれだけ詳細なものは初めて読みました。
日本が戦争を拡大していき、敗戦するまでがよくわかります。


いやー、私はこれを読んで反省しました。
私って、全然日本史をわかっていなかったんだな、ということで。




感想・・・

日本史を学ぶと、日本人のメンタリティが良くわかる。
これが作者の考えのようですが、確かにそうだと思いました。
ラストで、昭和史から学んでほしいことを、作者が5点にまとめています。
(500ページ付近に)

私なりにさらに要約するとこうです。


1.空気に流されてはいけない
内紛を避けるために戦争を始めてしまったというところがある)
2.都合の悪い事実・情報を無視してはいけない
ドイツは勝つ、ロシアは攻めてこない、という都合の良い思い込みにより見当違いな戦略を策定してしまった
3.小集団エリート主義はやめろ
軍部が絶対的な権力をもったのが良くなかった
4.国際常識を持て
降伏文書調印の手続きがうまくできていればシベリア抑留は避けられたかもしれない
5.大局観を持て
Quick Winを求める対症療法的な発想で、戦争がどんどん不利になっていった

作者は、昭和の日本では1~5が出来ていなかったと言っています。
これが全部日本人特有のメンタリティに起因しているかは疑問はありますが、私も心当たりあることは多いです。(というか、3以外は心当たりあります)
自分がこれまで思っていた以上に、自分自身が日本人的メンタリティを持っているということがわかりました。
学生の頃、自分の心を知りたく、心理学の本などをたくさん読んで、それなりには役立ちましたが、日本史も勉強すればよかったな。
日本人のメンタリティを学ぶことで、自分を相対化できるということは十分ありそうです。

ネットサーフィンは毒を吸うようなものか?



今日は短めです。

「フリーズする脳」(築山 節)で、「ネットサーフィンをすると脳の働きが鈍る」という説を聞き、「確かにな」と思い当たったのと同時に、「であれば、ネットサーフィンは毒を吸うようなものではないか?」と考えるようになりました。

身体の機能の働きを弱めるのであれば、それはまさに毒です。

これまで、ネットサーフィンは時間を消費するという観点だけから警戒していましたが、脳の機能維持という観点からも警戒するようになりました。


ちなみに、私は暇があるとわりとネットサーフィンをしてしまうほうですが、みなさまはどうでしょう。
ハマらない人はそれほどハマらないのかな?

では。

2012年7月28日土曜日

<香港旅行記> ブルース・リー縁の地




香港に行きました。

目的は2つでした。

1.ホテルでゆっくりする
2.ブルース・リー縁の地を訪ねる

当初は1だけが目的だったので、インターコンチネンタルに安めに泊まれるというパッケージを選んだのですが、後から目的1と両立しえない目的2をねじ込んでしまい、全体的に焦点を欠いた旅行になってしまいました。
やはり、目的を見失ったり、後から目的を追加するのってダメですね
と思いながらも、面白いこともあったので、旅行記を書いておきます。

まずは、目的2のブルース・リーの話から。

以下はブルース・リーファンの方以外は「だから何?」という感じだと思います。

ご容赦ください。


ちなみに、私は中学生の頃、ブルース・リーに見た目が似てないこともない、と言われたことも手伝って(?)、相当なブルース・リーファンでした。


1.太平館レストラン

まずは香港中心部近くにある、太平館レストラン。
ここは、ブルース・リーだけでなく、ジャッキー・チェンやチョウ・ユンファなども訪れるそうです。

驚いたのが、ウェイターが全員おじさん。
多分、平均年齢53歳くらい(目測)。
ハイクラスの人をもてなすにはそうあるべきなのでしょうか?

私はここで、蟹のスープと、牛肉が入ったラーメン(?)を食べました。
140香港ドルくらい。

 蟹のスープ

 牛肉が入った麺


2.青松禅寺

次は、香港中心部から、電車、タクシーを乗り継いで1時間程度のところにある「青松禅寺」。
これは「燃えよドラゴン」でブルース・リーとサモ・ハン・キンポーが戦ったロケ地だそうです。
ここが、今日の私のハイライトになるはずだったのですが、ある程度いったところで犬(番犬?)が登場。
でかい。
このうちの一匹が吠えながら私に向かってきたので、素っ転びながら雨で滑る坂道を逃げました
もう一度番犬がいるゾーンに向かっていく根性もなく、そのまま帰りました。
ということで、「ここだ!」とわかるところにたどりつかず、ものすごく消化不良のまま終了。
ふだん、これで良しとする性格でもないのですが、犬は超えられない壁でした。


後でブルース・リーマニアの先人の旅行記をみると、同じように犬に襲われていたことがわかりました。
世界中のブルース・リーマニアはこれをかいくぐってロケ地まで辿りついたんですねえ。

ここに行く方は犬に追われることを承知の上、行ってください。





3.ブルース・リークラブ

ブルース・リーのグッズがあるショップです。
ここで、父への土産をたくさん買いました(父は私以上のブルース・リーマニアです)。
ここは、犬もいなくて安全。


ちなみに、買ったのはこんなものです



4.アベニュー・オブ・スターズ

アベニュー・オブ・スターズは、「スターの道」という意味の通りです。
この通りが、「100万ドルの夜景」と称される香港の夜景が見える位置にあります。


ということで、「ブルース・リー(銅像だけど)」と「夜景」という、香港でもっとも価値が高いと思われる2つのものを並べて撮ってみました。


ちなみに、アベニュー・オブ・スターズのみやげ物屋にもブルース・リーグッズがありましたよ。
ブルース・リーUSBメモリとか、ブルース・リーメモ帳とか。

ここにも犬はいません。


以上、ブルース・リー縁の地巡りでした。
一番期待していた青松禅寺が消化不良でしたが、他は満足しました。

2012年7月22日日曜日

<読書感想> 「IT断食」のすすめ(遠藤 功, 山本 孝昭)

明日から旅行なので、頑張って今日は2エントリ入れます!



この本、なんとなく、タイトルから
「FBとかmixiとかやりすぎないでリアルで会えよ!」
みたいな、ほのぼのしたビジネス書を(勝手に)イメージして手に取りましたが、元戦略コンサルタントが企業でのITの弊害を分析して対処方法を示す、けっこう真面目な(というか地味な)本でした。
ITの弊害をまさに感じていたところだったので、タイムリーでした。

ITの弊害として
・ メールで何でも済ませてしまう
⇒ 社員のフットワークが重くなる/メール以外の仕事の進め方を覚えなくなる
・ コピペで簡単に資料を膨らませられる
⇒ プレゼン資料、メールなど、何でも膨大になりがち(情報洪水)

等が挙げられています。

確かに、
パソコンに向かっている=仕事
という風潮が強いので、PCから離れて仕事をするのに多少勇気がいるなと思っていたところです。
(私が勤める会社は、PCの起動時間で勤怠が管理されているし、私は基本的に机に座ってPCに向かっている仕事なので、特にです。)
私は、図を書いたりするのが好きですが、最近パソコンに向かわず、ノートに図とかを書いて考えを整理していると、なんとなく「サボっていると思われる」ような気がしてしまいます。

この本を参考に、
出来るだけ、口頭で話す、電話で話す、などのアナログ率を上げたところ、確かに効率よく動けることはあります。
もちろん逆、つまりメールのほうが効率良いこともありますが、メールというものには特に振り回されがちだなということは、改めて感じました。
今、自分の中で「こういう時はメール、こういう時は電話、こういう時は会議を招集」など、なんとなく使い分けていますが、このなんとなく身に付いた基準は見直す余地があるなと思いました。
あと、1日中黙ってPCに向かっているより、電話などをしてリズム・頭の使い方が変わるほうが、調子が出てきます。(人を使って調子を上げているようなものなので、それが目的にならないように要注意ですが)

モロ「自己啓発」という本ではないですが、現代の事務職の人が自分の仕事のやり方を見直すきっかけとして使える本だと思います。

<日記> 香港(というかブルース・リー)下調べ

(香港にあるブルース・リー像:Wikipediaより)

明日から香港に行くので、ブルース・リーゆかりの地を調べているのですが、ブルース・リーゆかりの地を巡った先人の旅行記の多さに驚きました。
しかも、旅行記を書いているのはリアルタイム世代とは限らないようです。
今でもすごい人気。

こういうマニアックな情報は、インターネットで調べるのが良いですね。
普通の旅行ガイドだけで乗り込んだら絶対にいけないようなところに行けそうです。
今日調べた分をプリントアウトして持っていくという選択肢もあるのですが、旅の途中でまた何か調べたくなる可能性もあるし、インターネット接続できる何かを現地にも持って行こうかな。
前回はiPadでしたが、同じパターンではつまらないので、今度はMac Book Airにしようかなあ、重いけど。

ブルース・リーの銅像の前でハイキックをした写真でも撮ろうかと思って練習してみたら、脚が上がる角度が全盛期(14歳)より50度くらい落ちていて、「ハイキック」というものが出来なくなっていることに気付きました。


<日記> 私自身の戦略を考える



久しぶりに、日記を書きます。

先日、「戦略の本質」という本を読みました。
今は、「失敗の本質」という本を読んでいます。

どちらも共通して、
戦争のグランドデザイン・戦略(ハイレベル)から、戦術レベル(ローレベル)まで一貫していないと、戦争には勝てない。
といったことが書かれています。
当然と言えば当然です。
しかし、歴史上これが出来ていない、つまり、ハイレベルな戦略とローレベルな戦術がちぐはぐなまま行われている戦争は多いということがわかりました。


そういえば、私自身も、最近チグハグなことが多いなと思い、ハイレベルな戦略(=自分のビジョンなど)を見直し始めました。
そういえば、2008年頃、勝間和代手帳や、フランクリン・コヴィーオーガナイザーなどを使って、
「ビジョンを作る ⇒ それをアクションに落とし込む」
みたいなことをやったものでしたが、それ以来見直していなかったかもしれないです。

さすがに、4年前考えたことは今ではだいぶ意味を失っています。
異動に次ぐ異動、引越に次ぐ引越、等々に適応しているうちに、だんだん自分が何をしているんだかわからなくなってきたところもあります。
ハイレベルな戦略/ビジョンは、数年おきに見直さないとだめですね。

日本が太平洋戦争に失敗した原因の一部として、
・ 戦争終結のイメージが出来ていなかった(戦争全体のグランドデザインの欠如)
・ 日露戦争の時に策定した行動規範に固執していた
ということがあったようです。

私も、ビジョンを見直して、昔考えた(今は意味を失った)行動基準を見直そうかなー、と思い、着手したところです。
これはまじめにやると、結構時間がかかります。
勝間和代手帳のフォーマットみたいなのを使って、サクッと作るほうが現実的なのかなあ。(もう捨てたけど)

2012年7月14日土曜日

<読書感想> 現時点今年最高の1冊! - 戦略の本質 (野中郁次郎 他)



戦争を事例にした戦略の本です。
事例が面白すぎます。例えば、


・ 1年間で1万2000キロ移動する遊撃戦で正規軍を破った毛沢東のゲリラ
・ ロンドンが空襲された時、ロンドンの防衛ではなく飛行場の修理に注力して最終的にイギリス全体を守ったチャーチルとイギリス空軍
・ 関係者が全員反対する不利な条件の中、仁川(韓国)上陸作戦を成功させたマッカーサー


などなどです。
これらの事例紹介、個別分析、総括分析が載っています。
ほとんど隅から隅まで面白かったです。
これが文庫で読めるとはお買い得です。(945円)

「戦争を事例にした戦略の本」ってのは、前々から読みたかったジャンルでした。
なぜなら、戦争では、国家の最高の頭脳が結集して戦略が立案されてるのだから、そこには何らかのノウハウが詰め込まれているだろう、という読みがあったからです。

しかし読んでみると、国家のトップが立案した戦略は、政治的な制約などで、実はうまく活かされないことが多いとわかりましたが。
しかし、他の領域にも応用可能な知識が詰め込まれていたという点では期待通りだったし、期待以上に面白い内容でした。

例えば、毛沢東のゲリラ憲法
「敵が進めば我は退き、敵が駐まれば我は撹し、敵が疲れたら我は打ち、敵が退けば我は追う」
なんか、応用できそうです。



読み終わるのが残念なくらい面白かったのですが、さらにこれより評判の高い、この著者の前作「失敗の本質」があるそうです。
こっちは読んでいません。
近いうちに読みます!

2012年7月11日水曜日

名刺AGAIN




名刺が無くなったので、また注文しました。
今回も、前川企画印刷さん、リピートさせていただきました。

(リンク↓)
ブロガー名刺、送料込みで1000円じゃすと!


素材を適当に送付すると、素敵にレイアウトしてくれるので、レイアウト心を失った私にぴったりです。
しかも、2回目は前回の素材も組み合わせて、バージョンアップした感じにしてくれました。
実は学生の頃、私自身も、レイアウトの仕事を少々していたので、作れなくはないのでしょうが、プロに任せるほうが早くてハイレベルなものが出来て良いです。


初めて名刺を申し込んだときのエントリ↓

30代から始める名刺体験

を読むと、特に使うあてもなく買ったようです。
そこから、1年半かかって使い切りました。
そのころは読書会などというものも知らなかったのですが、いったい何を思って買ったのでしょう。
あまり覚えていませんが、買ってよかったと思っています。
「名刺を交換するだけでは意味がない」、という意見には同意しますが、初対面の人に近づく手段として名刺は大いに使える、ということがよくわかりました。

最初に何を話しかけたらよいか良くわからないとき、とりあえず名刺を渡すというのは使えます。

さて、この名刺もどんどん道具として使いますよ!

2012年6月26日火曜日

<読書感想>フリーズする脳―思考が止まる、言葉に詰まる(築山 節)






「・・・あれ?何するんだっけ?」という感じで、思考に空白が出来るという現象。
それにどう対処したら良いか。
そんなことが書いてあります。

ネット・ITだけの話ではないですが、これらはかなり危ないとされています。
ネット・ITを使いまくっている私には、かなりツボでした。




では、面白かったポイント4点

1.「検索」しすぎると思い出せなくなる
2.長文を組み立てろ
3.活動はマルチにしろ
4.音読と散歩が良い訓練


では順に、要約と感想を書きます。

1.「検索」しすぎると思い出せなくなる

(要約)
人間の脳の機能のうち、コンピュータ等、他のものに代替されがちな機能は衰える。
特にコンピュータの検索機能により、人間が「思い出す」という機能(頭の中から検索してくる機能)の衰えてしまっている人は多い。

(感想)
なるほど。
私自身にも思い当たる節あり。
まずは自力で思い出すことを心がけます。


2.長文を組み立てろ

(要約)
近年は、パソコン上で短文でやり取りする時代。
慣れると、パターン化した反応だけでやり取りが出来てしまう。これだと脳の高次機能を使っていない
自分で文章などを再構成するときに脳の高次機能が使われる。
脳の高次機能を使わないと、脳がフリーズしやすくなるし、やる気も無くなる。

(感想)
ツイッターの流行を経て、会社で上司に対するメールも短文が許される時代になった感じがします。
私もパターン化した反応でメールのやり取りをしていることが多々あります。
ビジネスにおいては、文章は簡潔であることが求められますが、「パターン化した反応」だけになるのはまずそうですね。
私生活のアウトプットも、時代の流れに逆行して、つぶやくより長文を増やそうかと思いました。


3.活動はマルチにしろ

(要約)
受験勉強に集中するために、会社を辞めたことで、かえって勉強に集中できなくなるという事例が多々ある。
一つのベクトルだけに向かうというのは案外難しい。
多数の活動を持っているほうが、その一つ一つに集中できるということがある。

(感想)
最近異動が続いて、そのたびに異動先の業務を覚えることに集中してきました。
基本的には、アフターファイブも異動先で役立つ勉強をしていました。
しかし、いまいち効果が上がらない感がありました。
もしかしたら、もっといろんな活動を混ぜるほうが良いのかもしれないですね。


4.音読と散歩が良い訓練

(要約)
脳の高次機能を訓練するのに、音読と散歩は良い。

(感想)
思い起こせば、昔散歩しながら英語の音読(暗唱)をしまくっている時期がありました。
最盛期は1日1時間以上していました。
そのころは確かに今よりも格段に頭が冴えていました。
音読再開します!


以上、ポイント4点でした。

脳の本というのは、研究者によって研究のポイントが違いますね。
茂木健一郎や池谷裕二を読んでいる方にも新しい発見があると思います。

2012年6月24日日曜日

<IT>生産管理システムはコックピットを見習え - プロジェクトを必ず成功させる 生産管理システム構築のすべて (北村 友博)


いくつか読んだ生産管理システムの本の中で、この本が一番理解しやすかったのでご紹介します。

一番面白かった考え方は、

生産管理システムは、コックピット、もしくは野球のスコアボードを見習え

という発想です。

コックピットは、「高度」「位置」「速度」「天候」「方向」等が一目でわかるようになっています。
状況を把握するのに必要な指標がタイムリーに一目でわかるようでないと困るのです。
スコアボードも、状況を把握するために厳選された情報が一目でわかるように並んでいるという点で同じです。

これらと同様に、工場を管理するシステムでは、「受注」「購買」「生産」「販売」「在庫」の状況が、一目でわかるように情報を吸い上げられるのが理想です。

各機能別に要件を把握していると、最終的に経営者や工場長に的確なレポートを上げられることに価値があるということを忘れがちです。
これは心に留めておきたいと思いました。

テクニカルな本なので、細かいこともたくさん書いてあります。
というかそっちのほうがメインです。
興味ある人は読んでください。

2012年6月23日土曜日

曖昧な気持ちでは宇宙に行けない - 宇宙兄弟、18巻


宇宙兄弟の最新刊が出たので早速読みました。
この漫画、感動しちゃいます。

  • 宇宙飛行士としての課題を乗り越えるヒビト(主役の弟)
  • それを近くからも遠くからもサポートする人たち
  • 不治の病にかかりながらも宇宙天文台の建設プロジェクトに懸ける博士
  • 宇宙飛行士になってその天文台建設を実現させようとしているムッタ(主役)
  • その主役を待ち受ける新たなトレーニングと、他の宇宙飛行士

という感じで、宇宙に関わる様々な人が登場するのですが、みんなあついです。

曖昧な気持ちでやっている人が出てきません。
(実際にそういう人がいるのかは分かりませんが)
みんな、「月に行く」「天文台を建設する」「無重力空間で新薬を開発する」みたいな強力な目標を持っています。

「目標に向かって突き進むだけが人生ではない」
とは思うものの、この漫画を読むと、目標に向かって突き進みたくなります。

先のエントリ
定石の無い30代をどう生きるか - 30代で逆転する人、失速する人 (千田 琢哉)
で、ハイテンションな自己啓発書は常備薬みたいなものだと書きました。
自己啓発書が、頭に訴える常備薬なら、こういう「ええ話」的な漫画は心に訴える常備薬みたいなものでしょうか。

今後の展開も楽しみです!




定石の無い30代をどう生きるか - 30代で逆転する人、失速する人 (千田 琢哉)



千田 琢哉氏の本を読むのは、6~7冊目でしょうか。。
正直、似たようなテーマの本も以前読みましたが、本書も手に取ってしまいました。
やる気を維持したり、ネガティブなことを考えすぎないために、こういう本を時々読むのは役立ちます。常備薬(もしくは栄養ドリンク)みたいなものです。

長期的な視点で成長するために30代をどう生きるか、77個のヒントが書いてあります。
入社したての20代と違って、30代の成長方法というのは、あまり定石が無く、やりようは無限にあるのだと思いますが、著者の発想が色々書いてあります。
基本的には、この著者は、「アクションをしまくって成長しろ」というオラオラ系です。

私にとって面白かったこと、2点ご紹介します。

1.セミナー等では100個質問したいことがあっても質問は1つだけにしろ
2.30代の10年間バカにされ続けろ

では順に見ていきましょう。


1.セミナー等では100個質問したいことがあっても質問は1つだけにしろ。


この心は・・・
100個から1つ選ぶから、その1つが密度が高くなる、ということ。
一番良いものだけ残す。
断捨離的な発想ですね。

なるほど。
例えば、「3点質問があります」みたいなことも、なんかかっこいい感じがするので言いたくなりますが、そういうとき「1つに絞れないか?」と考えるのは使えそうな発想ですね。



2.30代の10年間バカにされ続けろ

この心は・・・
成長する人は、常にチャレンジングである。
自分にとって難しいことを常にしているから、バカにされることも必然的に多くなる。
逆に自分に出来ることしかしないひとはバカにはされないが、成長も無い。

なるほど。
私も、感想等を書きにくい本屋映画等はついブログに書かないことを選択してしまうのですが、扱うのが難しい作品ほど、ブログを書こうかな・・・


というわけで、著者が「大事なところにフォーカスしろ」という考えを持っているので、大事なところを3点ではなく2点紹介するにとどめてみました。
本によりますが、「1点だけ」紹介するという技も今度使ってみたいです。

それでは。



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追記

私はあまりテンションが高い方ではありませんが、こういうハイテンションな自己啓発本を定期的に読みたくなるというのは、やはりテンションの高さへのあこがれみたいなものがあるのかな・・・

2012年6月22日金曜日

期待以上に分かりやすい「知らないと恥をかく世界の大問題3(池上 彰) 」




目次はこれ

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●世界中の民衆がモノを申し始めた
●アラブに春は来たのか?
●日本が無視できない3つの“独裁"国家
●揺らぐ資本主義。新リーダーはどうたて直す?
●震災、原発事故後の日本は内憂外患のまま
●浮上してきた新たな国
●エネルギー、人口、温暖化問題が深刻に
●私たちが進むべき道?情けは人のためならず?
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アラブ、北朝鮮、EU、原発、エネルギー問題など、気になる国際情勢問題をわかりやすく解説しています。
期待以上にわかりやすく、国際情勢に疎い私にぴったりの本でした。
池上彰の国際解説がこれほど面白いとは思っていませんでした。

世界は思い切り損得勘定で動いているということが良くわかる1冊でした。

(そういえば、国際社会が損得勘定で動いているという話は、以前、次のエントリでもご紹介しました)
世界はWin-Winなど志向していない?-世界インテリジェンス事件史 [単行本] 佐藤 優 (著)


私なりに面白かったポイントは次の3つ。

1.石油が出ないシリアなら内戦していても国際社会は介入してこない
2.日本はアメリカとの交渉は結構経験している。しかし中国に同じやり方は通用しない。
3.技術の進歩でエネルギー地図が描き変わる。戦略が必要。

以下、一つずつ簡単に要約します。


1.石油が出ないシリアなら内戦していても国際社会は介入してこない

リビアで内戦があった時、NATO軍は住民保護の名目でリビアに介入した。リビアは石油が出る国で、ロシアや中国と友好関係にあった。もし現ガタフィ政権が倒れれば、欧米にもチャンスが出てくるので、反ガタフィ派を支援した。
これに対して、シリアで内戦があった時には介入しなかった。
シリアは石油が出なく、経済的見返りが無いからである。


2.日本はアメリカとの交渉は結構経験している。しかし中国に同じやり方は通用しないだろう。

例えば、
・ 1950年代、日本の繊維が世界を席巻したときの、アメリカとの輸出交渉
・ 日米貿易摩擦時の自動車についての交渉
など、日本はアメリカとの大きな交渉を経験したことがある。
しかしこれからは中国と交渉する時代。性善説に基づかない交渉を学ばないといけない。


3.技術の進歩でエネルギー地図が描き変わる。戦略が必要。
日本の原発事故で、世界中でエネルギーへの関心が高まっている。
原発を止めた場合、短期的には火力発電を増やすしかない。
アメリカは、シェールガス採掘技術により、今後100年分くらいの天然ガスは確保した。
日本にはシェールガスはないが、日本列島周辺のメタンハイドレート採掘技術を実用化させるなどの方向がありうる。

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以上要約でした。

私は営業職でもなく、社会問題について詳しいメリットもあまり感じたことないので、時事解説本はだいぶ遠ざかっていましたが、こういう本もそろそろ読む時期が来たような気がします。
あまり無教養な人間は魅力ないですからね。
ということで、魅力的なレビューを書こうと思ったのですが、大学のレポートを書いている気分になってきました。

今日はこのへんで。

2012年6月16日土曜日

新幹線の小宇宙



皆様は、新幹線にはどのくらいの頻度で乗るのでしょうか?
私はここ数ヶ月、新幹線に乗る機会がものすごく増えました。
新幹線の中って、独特の空間ですね!

もちろん慣れてる人は特に何も感じないでしょう。
私もだんだん感動は無くなってきました。
しかしせっかくなので、忘れないうちに、メモを書いておきます。

私が感心したのは次の3点

1.新幹線の中の飲酒率の高さ
2.新幹線の中のIT機器利用率の高さ
3.新幹線の本数の多さ


では順番に




1.新幹線の中の飲酒率の高さ

夜の新幹線は、酒を飲んでいる人が多くて、最初見たときは驚きました。
まあ、出張が終わった後の一杯が格別だというのは分かります。

2名以上で新幹線に乗って、車内販売が通るたびに酒を買って、飲み会さながらになっている人たちもいます。
女性雑誌を2冊ほど持ち込んで、一人で酒を飲んでいる、出張の達人みたいな女性もいます。
(女性の独り酒は新幹線以外ではあまり見たことがありません。もちろんあるタイプの居酒屋に行けばいるのでしょうが)

尚私は、労働時間外に移動するときは、ずっと本を読むので、酒は飲みません。
新幹線の中での読書については、普通の電車とは揺れ方が違うせいか、最初はすごく疲れましたが、すぐ慣れました。



2.新幹線の中のIT機器利用率の高さ

昼はIT機器を使っている人がものすごく多いです。
PC、タブレット、スマートフォン、何でもあります。
新幹線に乗る層というのは、平均よりはITを駆使して忙しく仕事をしているビジネスマンが多いでしょうから、納得と言えば納得です。
私も労働時間内に移動するときは、大体パソコンを使って仕事をします。


3.新幹線の本数の多さ

新幹線の中の話ではないですが、その本数にも驚きました。
一番忙しい時間は、山手線に準じるくらいの本数が走っているのではないでしょうか。
これが、朝・夜はほとんど満席になるのだから、みんなたくさん出張しているんですね。
感心します。


ということで、田舎者のメモのような感じになってしまいましたが、新幹線に乗って感心したことでした。
数年後の様子と比べてみたいです。


最後に、完全に余談ですが、アーモンドチョコレートを半分くらい食べて、写真のような感じで蓋を開いて新幹線のテーブルに置くと、ずーっと「カタカタ」言っています。
興味ある人は試してみてください。

復習はすぐしろ - 脳が冴える勉強法(NHK出版新書)築山 節 (著)




新幹線の中で読みました。

脳を覚醒させ、効率よく勉強をするヒントがたくさん書いてあります。
私なりに抜き出したポイントは3つ。

1.復習はすぐしろ
2.惰性でやっていることはやめろ
3.ちゃんと休め


上記3点が、私にとってなんか良いアドバイスでした。
20代の前半くらいまでに、勉強法の本はたくさん読んだので、すごく新しい知識だったということではないですが、
31歳になった今、20代の前半とは、生活リズム、体調、記憶力等が変わっているので、勉強するための注意点も変わったのかなと思います。


では、順に見ていきます。


1.復習はすぐしろ

復習を何度もすると記憶が強化されるというのは、有名な話だし経験的にもわかりやすいことですが、「復習はすぐにしないと意味が薄くなる」とのこと。
学生のころは、勉強する時間がたくさんあったので、本1冊を1日くらいで読んで、翌日復習というようなこともできました。
しかし今は仕事をしながら勉強しているので、本を1冊読むのに2週間くらいかかることもあります。
それでまた本の最初に戻るというのは、少々時間が空きすぎです。
本1冊丸ごとを繰り返すのではなく、章ごとに復習していくのが、忙しい社会人に会った勉強法のようです。





2.惰性でやっていることはやめろ

勉強法についての直接のアドバイスではなく、時間を捻出するためのアドバイスです。

惰性でやっていることというのは、実は「ストレスからの逃避」という面が大きい。しかし惰性で何かを続けていると、それ自体がストレスの原因となる。
このような悪循環が生まれてくる。
といったことが書かれています。

惰性でやってることって、私自身、色々思いつきます。
とりあえず思いつく順に止めてみることにします。
確かに結構時間が捻出できるかもしれない。




3.ちゃんと休め

ちゃんと休むほうが勉強がはかどります。
スミマセン、そのまんまです。
しかし、最近これができてないです。
多分、2の惰性でやっていることに時間をとられているからだと思います。
自分への戒めとして、3つ目にあげました。



昔よく読んだタイプの本を改めて読むのには少々ためらいがありました。
しかし、冒頭に書いたとおり、数年たてば自分が変わるので、同じような本を読んでも新たな発見がありますね。






2012年5月28日月曜日

ただひたすら最善手 - 極北 (マーセル・セロー (著), 村上 春樹 (翻訳) )



小説のレビューというのは難しいです。
ネタバレしないように紹介しようとすると、面白さをなかなか伝えられないからです。

ということで今回は試みとして、ネタばれ回避のため、今回は全体の流れに触れないよう、2か所だけ引用してご紹介してみます。


では1つ目。
私は自分のどうしようもない愚鈍さを天に呪った。私をこれほど愚かな人間に育てた母を鈍い、<中略>次々に多くのものを呪った。しかし言うまでもないことだが、誰かを呪って、それで銃が戻る訳ではない。<中略>銃なしでは死んだも同然だ。

考えても仕方ないことが次々に頭の中を駆け巡ることはよくありますよね。
この主人公は、極北の地に住んでおり、わずかな油断が命取りになります。そのわずかな油断をした自分を呪った訳ですが、すぐに現実的な思考を取り戻し行動に移します。
命の綱が切れかかった状況でも、ベストなアクションを起こすべく即切り替える。
この根性(?)はぜひ見習いたいと思いました。



2つ目。

全てが早い者勝ちになった。平和な時代にあっては、堅固で我慢強いものが栄える。しかし無法状態にあっては、素早く無慈悲なものが先手を取る。
このセンテンスは、この主人公が生きている環境について説明したものです。
まず、自分が置かれている世界のルールを見抜くってのは重要ですね。それでこそ合理的な判断が出来るというものです。

今の日本は、我慢強い人が栄える世界、素早く無慈悲な人が先手を取る世界が混在しているのではなかろうか、と思いました。
ソーシャルネットワークワールドなんかでは、素早く無慈悲な人よりも、むしろ我慢強く支え合うタイプの人がうまくいっているように見えます。というか、会社の中、友達との間など、ローカルな社会では大体そうかもしれないです。
一方社会全体は、まさに早い者勝ちのグローバル競争にさらされているようにも見えます。
ルールが複雑に絡み合っている現代社会、自分なりの判断基準を決めるのは容易ではないのかなと思いました。



さて、以上引用2つでした。
これらの引用からもわかるように、この小説は結構極限の世界を舞台にしています。
しかし、その中で主人公が冷静に物事を判断して、アクションしていく(時に自暴自棄になるけど)様子が見ごたえがあります。
どんな状況でも最善手を狙わないといけないなと思いました。
甘い自分を戒めてくれる一冊でした。




2012年5月27日日曜日

美男・美女・風呂 「テルマエ・ロマエ」を見てきたよ(映画感想)

Facebookのフレンドさんもお勧めだった「テルマエ・ロマエ」見ました!
休日、のんびり見るのに良いですね。

原作に結構アレンジが加えられていました。
子供のころは原作がいじられるのは好きではなかったですが、今は、「監督はこういう気持ちでアレンジしたのかな?」と想像したりするのもまた面白いです。

例えば、
「テンポが悪いから、原作中のあのシーンは飛ばしたのかな?」
とか、
「ストーリーをつなげるために、この人物を出したのかな?」
とか。
一話完結モノを1つの映画にまとめるというのは、結構大変な編集作業だと思うので、こんなことを考えながら見ていると、勉強になる・・・ような気がします。


映画自体は、主演の二人がどっちも好きなので、ずっと楽しめました。
子供のころは、複雑なストーリーとか、見事な伏線回収とかに注目していることが多かったのですが、最近映画の楽しみ方が昔より感覚的なものになってきたみたいです、私。
美男、美女、素敵な風景、素敵な音楽、すごい特殊効果、笑いなど、なんか良いことがあれば、全体が多少つじつまあってなくてもOK!という感じで。


感想以上ですが、
ローマ帝国の風呂といえば、先日ローマに行ったとき、「カラカラ浴場」跡も見てきたのでした。
これは、物語の舞台よりも100年弱後に作られた模様です。
これが風呂屋だと思うと、相当大きいです。
作中で「ローマの風呂は絢爛豪華」である旨発言が出てきますが、確かにそうかも。

カラカラ浴場1

 カラカラ浴場2

カラカラ浴場3


ちなみに、物語に出てくるハドリアヌスが再建した建物に「パンテオン」というのがあります。
これは、こんな建物。
確かに、作中にはこんな建物もありました。

2012年5月21日月曜日

「書店で、Share Reading」 読書会 に参加してきたよ

おととい(5月19日)、「書店で、Share Reading」 読書会というイベントに参加してきました。
写真を撮り忘れたのが残念。
新宿紀伊国屋南店に集合し、20分で本を選び、30分で本を読み、すぐその場で発表(シェア)するという、偶有性を限りなく高めたイベントです。

みんなの発表を聞いた後、なおも書店にいるわけなので、さらに本が買いたくなってしまうという恐ろしいイベントでもありました。

皆さんの発表&質問タイムは本当に楽しかったです。
まとめるのがうまい人、スピーチが面白い人、多すぎです。
面白いスピーチが出来る人っていいですね。
私もまじめなばかりのスピーチだけではなく、そろそろいろんなことやりたいです。

ということで大いに楽しんだのですが、私自身の発表は反省多し。
私が読んだ本には「いいわけするな」と書いてあったのになんですが、以下、いいわけさせていただきます。

私は選ぶ本を決めずにきました。
これでまず私としては流れが悪くなりました。
(選ぶ本は決めてきた方が多かったようです)
本屋をうろうろしていると、5分、10分、すぐたちます。

「これは30分で読むには難しすぎるかな??」
とか、
「この本はウケないかな??」
とか、
「平積みの本は他の人とかぶるかな?」
などとクネクネ考えていたら、迷いに迷ってしまいました。

で、選んだのはこれ。





あなたが上司から求められているシンプルな50のこと [単行本]
濱田 秀彦 (著), noritake (イラスト)

という本です。


私、本社で働くようになってから、どうもこれまでと勝手が違うと感じることがあります。
そのうちの一つに、「上司が考えていることが読めていない」というのがありそうだったので、選びました。

さて、30分の読書タイム。
どうやら、主に新人~入社3年目くらいの方向けに書かれているようです。
まあ、何についても基礎を繰り返し復習するのは良いことだと思うから読むのは良いです。
(余談ですが、私は今でも定期的に中学の英文法を復習します)

しかし発表をまとめるのはきつかった。
私がいたグループは、私よりも目上と思われる方が多い。
この方たちに、新入社員の基礎について書かれた本をどう説明しようか・・・

「2分で発表する」というのは何度もやったことがあるので、大体自分なりのフォーマットがあってそこに落とし込めることが多いのですが、今回、どうも落とし込めませんでした。

ということで、次回の抱負は以下の通りでございます。

・ 選ぶ本はあたりをつけておく
・ 発表のまとめ方にもっとバリエーションを持たせる
・ まじめじゃないスピーチをする




そんじゃーね。

2012年5月20日日曜日

<ローマその他> 旅とiPad

私は、「旅の荷物は最低限派」ですが、今回試しに余計と思われるものを1つ持っていってみました。

持っていったものはiPad。
ホテルのロビーで無料でWiFiが使えるということだったので。
これまで「旅行中のインターネット接続は邪道」と思っていましたが、使い方次第では悪くないと思いました。
iPadは、Wikipedia等で、旅行先のことについて調べるのにぴったりですね。

今回は、ひとしきり観光した後、イタリアのこと、ローマの社会のこと、遺跡のこと等を、ホテルのロビーや部屋で調べたりしていました。(ロビーから近い部屋だったので、部屋でもWi-Fiが使えた)


例えば、スペイン階段って、そもそも何だっけ?
 とか、
この部屋すごいけどなに?
とか、調べていました。



手荷物にすると邪魔なので、頑丈さを信頼してスーツケースに入れました。
今回は問題ありませんでした。

今度はMacBook Air(MBA)を持って旅行に行くというのもやりたいです。
海外で旅行中にそのまま旅行記を書く、というのはやってみたいことの一つなので。
今度試します!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
蛇足ですが、持っていって良かったものとして、
「ユニクロのドライ製品」
があります。
イタリアは乾燥していることもあって、手洗い・手脱水でも、1日で服が乾きました。
次に旅行に行くときは、下着類は全部ドライにします!

<読書感想> Facebookバカ(美崎 栄一郎 (著) )



「Facebookバカ」の感想です。


著者は、元花王の社員で、現在は様々なソーシャル活動で活躍している方です。
具体的な設定から、Facebookを使った人脈の広げ方、個人情報漏洩のリスクまで、著者本人の体験を元に書かれています。


「Facebookなんて、カンで使える」のは間違いないですが、こういうガイドはありがたいです。
こういうのを早めに読んでおくと、使いこなし度が上がり、後で時間の節約にもなります。
基本技を早めに学ぶというのは、良い時間の投資だと思っています。
(余談ですが、Evernoteもカンで使えなくはなかったのですが、1冊本を読んでからの方がグッと使えるようになりました)



この本で一番良かったのは、帯に書いてある
「Facebookでは友達を楽しませろ」
という発想です。

最近、Facebookでも友人が増えてきて、しかもすごく親しい人ばかりとつながっている訳ではないので、Facebookをごく個人的なものからパブリックなものに移行しないとと思っていたのですが、この考え方は分かりやすくて良いですね。

著者は、「Facebookは壁新聞みたいなもの」だとも言っています。これも私にはしっくり来ました。
最近、個人的なことを書き込むのを躊躇していたのですが、個人的なこと、役立つこと、記事のシェアなど色々な記事を織り交ぜて自分の壁新聞を作って楽しんでもらえれば良いのかな、と思いました。

尚、「読者視点から出発する。」つまり、他者視点から出発するというのは、最近のマイテーマの一つです。いつも忘れているつもりは無いのですが、最近出ている「リーン・スタートアップ」なんかを見ると(立ち読みした段階ですが、「顧客思い切りフォーカスしろ」といったことが書いてあるよう)、もっと掘り下げようがあるような気がします。


ビジネスで言えば、顧客の立場から
スピーチで言えば、聴衆の立場から
サラリーマンとしては、上司・他の部門の立場から
もっと掘り下げようがあるかもしれない。
次は「リーン・スタートアップ」を読もうかな。











2012年5月9日水曜日

<ローマ旅行記> 海外旅行の刺激(中間考察)



旅行記を書き始めると、止まらなくなります。
そういえば、5年前フランスに行った時も卒業論文よりも長い旅行記を書いたのでした。

これでも、個人的すぎる体験は書かずに、日本にいる人にも面白そうなテーマとか、ローマに行く旅行者には意味がありそうな情報だけに絞って書いています。

これだけアウトプットが出てくるということを考えると、短期間とはいえ海外にいるというのは、強力な刺激(インプットと言っていいかもしれない)になっているのだと思います。
必ずしも全てが日常生活に活かせるインプットではないでしょうが。

具体的なイメージがわくというのは重要です。

海外旅行で受ける刺激は、目に見えて、音が聞こえて、味がして、扱ったり寒かったりして、とても具体的です。

私は理屈から入るタイプではありますが、こういう体験から思い切り刺激を受けるタイプでもあるようです。
  • 刺激的な体験
  • これまで知識としてだけ知っていたことがしっかり腹落ちするような体験
こういうのは重要ですね。
久しぶりに海外旅行に来て、そう思いました。