| タリンの港到着 |
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| 海沿いの道を歩いてホテルへ |
| ホテル到着 |
| タリンの街 |
| レストラン Odesa店内 |
| レストラン Odesa店内 座面が高い椅子 |
| レストラン Odesa店内 |
| お通し ウォッカとパテが乗ったパン |
| チキンキエフ |
| チキンキエフ |
| チキンキエフ 中はスープ |
| キエフタルト 盛り付けの意識が高い |
| キエフタルト クッキー的な食感のスポンジが2層ある 上の層と下の層で食感が違う |
| レストランOdesa |
| 雨の中をホテルに戻る |
ここからタリン編です。
通貨は引き続きユーロ。滞在中のレートは164円くらい。外貨決済手数料3.63%なので、決済レートは約170円。
滞在中の気温は4℃から16℃くらい。
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エストニア上陸。
気のせいかもしれないが、やはりロシアっぽい見た目の人(プーチン系、デニス・パンクラトフ系、もう少し丸めの人もいるが)が多くなってきた。
ヘルシンキもそうだったが、地図で見るとタリンはもうサンクトペテルブルクのすぐそば。これを見てしまうと、やはりロシアにも行ってみたくなる。出来れば年を取りすぎないうちに。
シェンゲン圏同士なので入国審査は特に無し。
今日は8:00に起きて10:00からコインランドリーで洗濯、12:15くらいにはヘルシンキのフェリーターミナルに着き、16:00過ぎにタリンのホテルに着いた。
飛行機で国際移動した時と比べるとだいぶ時間に余裕がある。
飛行機、特に国際線はオーバーヘッドが莫大だよな。空港に3時間前に着き、入国審査と荷物の受け取りで1時間かかるとして、それだけで4時間持っていかれるからな。市街地の移動は多少間違ってもダメージは少ないが、空港と市街地の移動は一気に長距離移動してしまい間違うとややこしいので結構気を使うし。
ここで一旦ホテルで休憩。
ホテルの話は後でまとめます。
<夕食:Odesa>
旧市街まで5~600m歩いて移動。
最初だし、まずはエストニア料理を食べたいと思っていたが、「Odesa」というウクライナ料理の店を見つけて非常に興味を惹かれたので入ることに。
歴史的に、この辺りは入れ替わり立ち代わりロシアやスウェーデンなどによって支配されているし、エストニアが国体をなしたのも1918年と比較的最近らしいので、食文化的にはロシア、ウクライナ、北欧付近をまとめてこの辺りの地元料理として捉えることにした。実際この辺はロシア料理の店も散見される。
ここ1年半くらいの旅で、地元料理・伝統料理を「その国の料理だけ」と狭く捉えるとなかなか見つからなくて苦しかったことから、多少柔軟に考えるようにして大分やりやすくなった。地元料理・伝統料理って今の国境でキッパリ分かれているわけでは無いから。ヨーロッパ辺りは国境・国体なんて頻繁に変わるし。
通された席、椅子も机も高くて、足が宙に浮いたまま。
正直ウクライナ料理というもののイメージが全くなかったので、メニューに「Ukraine classic」と書いてあるものから選んだ。
・ お通しその1:ウォッカ
まずお通し(?)としてウォッカのショットが登場。
英語で説明してくれたようだが、癖があって何を言っているのか全くわからなかった。
何この味。塩辛くて苦い。
苦みはなんとなく覚えのある味ではあるが、何なのか思い出せない。宇津救命丸?いや、全然違うかも(※3)。
でも、一部のスコッチウィスキーが正露丸の味がしたりと、ヨーロッパの酒ってそういうところあるよな。
濁っていたので、何かしらハーブとか入ったカクテルなのかも。
ウォッカなんて、数えるほどしか飲んだこと無いし、この旅でも飲むことを思いついておらずノーマークだった。何が入っているのか、ウォッカの飲み方としてどのくらいスタンダーなのか、全然分からなかった。ウォッカの飲み方を知るべく、日本のバーでも飲んでみたくなったな。旅をしていると、さらにやってみたいことがどんどん出てくる。ついでに言うと宇津救命丸の味も確かめてみたくなった。
・ お通しその2:パンに乗ったパテ
パテは魚と唐辛子的な味。パテはおいしい。
土台のパンは微妙。ライ麦のパンかな、多分。
ここからは自分で注文した料理。
・ チキンキエフ
約3,000円。
まん丸のカツ。ナイフを入れたらスープ的なものが溢れ出した。バターっぽい味のスープ。この旅で何度も見るディルも入っている。肉でスープを閉じ込めている。チキンカツの小籠包。世の中にはこんな料理があるんだねえ。ものすごく手が込んでいそうな料理。
横についているソースはチーズ系の味。
・ キエフタルト
約1,300円。
さっきのチキンキエフもそうだが、店の雰囲気が大衆的な割には、盛り付けの意識が高い。
スポンジの部分は、フワフワしておらず、スポンジと言うよりは7:3でクッキー寄りの食感。しっとり系では無くサクサク系。というか結構硬い。そのクッキー的部分も上の段と下の段で味が違う。さっきのチキンキエフといいこれといい、かなり手が込んでいるが、これが伝統的手法なのかな。近代以前では、よほど一般庶民に余力が残る社会で無いとこんな手の込んだ料理はそうそう作れないと思うが。
いやでも、比較的見た目がカジュアルな店だったので勝手に庶民の料理だと思ったが、元々は上流階級向け(or 祭事用とか)の料理だった可能性もあるか。
炭酸水と合わせて約4,800円。
安いとは言わないが、食事体験として98%くらい満足した。
美味しさだけで無く、自分にとっての新規性も含めて。
<手札が悪い時は勝負を見送って良い>
日本で4,800円で外食しても、これほど充実感のある体験はそうそう出来ないだろう。
日本の外食がダメということではなく、日本の外食はどうしても一回りしてしまっているので真新しい体験というのはなかなか無い。4,800円で98%の満足はそうそう出来ない。
若い頃、金を体験に変えたいという発想で外食に積極的に金を使っていた時期もあった(※1)が、雑な金の使い方も多く最近は課題意識も大きかった。特に、最近日本で、旅行中以外の外食はそんなに積極的にしなくて良いかと思い始めている。日本で日々の食事で60点を取ることに金を使いすぎず、こういう機会のために残すこと考えても良い。
プランBの実行に資源(時間・金)を使いすぎたくないと言う話は以前も書いた(※2)が、海外で90点以上と思える金の使い方をしたことで、よりはっきりそう思った。
ポーカーで例えると、手札が悪いときに勝負しなくていい(してはいけない)。つい何か有意義なことで時間を満たしたくなってしまうが、60点以下の店しか見当たらないならそのターンは勝負から降り(食べない、帰って自炊する、総菜で済ませる)、90点以上とれそうな店に遭遇したときに勝負(入店)出来るよう手元のチップ(現預金などの資産)を残しておくのも普通にありだと言うこと。
勝てる確率が高い時・期待値が高い時に適切に勝負して、分の悪い勝負からは適切に降りる事が必要。
なお、これは当然、いずれ勝負するタイミングが来る(=手札の改善が期待できる)状況だということが前提となる。そうでないと一度も勝負しないことになるから。今後も手札の改善が期待できない場合は、仕方ないから今の手札で勝負するなり、ゲーム自体を変えるなり、何か考えないといけない。
(また別のゲームで例えてしまうが)現実世界は将棋と違ってパスがあるから、何もしないのが最善手のこともある。
食事に関しては、さらに別の観点もあって、栄養の観点から自炊機会がそもそも必須だし、自炊レベルを上げる面白さもあることからも、期待が薄い場合の外食には金を使いたくないという気持ちが増してきた。
それにしても、さっきロシアにも行ってみたいと思ったばかりだが、こうなってくるとウクライナにも行ってみたくなるな。
逆に考えると今行ける国は今行っておくべき。ロシアの隣国なんていつ何が起こるかわかったものではない。今回トルコ、フィンランド、エストニア、ポーランドを選んだ背景としては、数年後に回したら行けなくなる可能性あるのでは、というのも少しあった。
地下一階の店を出て地上に上がってみたら、ものすごい雨が降ってた。
これ以上歩き回るのも大変なので、この日はホテルへ直帰。
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※1) 元々この「若いときは金を体験に換えろ」発想は、今後給料が伸びていくから後でもっと稼げるフェーズが来る、というが前提であるのに対して、私はもう40代で昔とはフェーズが違うからな。
あと、今考えると雑な金の使い方も多く、この考え方自体もっと解像度を上げて投資的発想を持った方が良かったも思う。その多少の失敗があるからこそ今こう思えたわけなので、一旦良いけど。
※2) 以下記事
※3)日本に帰ってから、宇津救命丸を買って飲んでみた。同じとは言わないがやはり共通性はある。ハーブ的なものが入っていたのかも。1錠飲めればよかったのだが、119錠入りしか売ってなかった。残りどうしよう。
※4)
関連して、「時間を金で買え」発想も怪しいというか、適用シーンには注意が必要と感じる。外注するより自力でやるほうが経験になって長い目で見て良いことは多々ある(以下記事で書いた)
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