2012年3月18日日曜日

なぜ文章を書くか





なぜブログを書いているか。
いろいろあるのですが、一番の理由は、(勝間和代も言うように)「書くことは考えること」だからです。
「書くことだけが考えることである」とは言いません。
書くことは、考える手段の一つになりうるということです。

頭の中だけで駒を動かして将棋が出来る棋士みたいに、紙とかペンとか無くても頭の中で考えられるタイプの人もいるのでしょう。
しかし私はそういうタイプではないです。
紙とかペンなどの道具を使うときに比べて、頭だけで考えると、思考は格段に浅くなります。

考えるための手段と言えば、文章を書く以外にも、図を書いて整理するとか、巷に出回っている数々のフレームワークを使ってみるとか、いろいろあります。
これらの中で、文章を書くというのは私に合っているような気がします。

しかも、人に見せるつもりで書くというのは良いです。
人に見せるつもりだと、あまり無茶苦茶な論理展開のままでは出せません。
文章の、論理とか表現を直している間に、自分の頭が整理されるし、思考が先に進みます。

昔、自分のためだけの日記というのも書いていたことがありますが、どうしても、思いつきみたいなことが多くなりました。メモとしては十分役立ちましたが。

私はアフォリズムとか名言も好きで、その意味ではツイッターも使えるとは思っていますが、モノを考えるとなると、140字という短い文字数制限があるのはダメです。論理展開無しで、どちらかというと直感でものを書くことになります。
使い道はあるけれど、自分自身で思考を深めるツールではないですね。


自分のスタイルを構築することに再チャレンジしたい、という話を最近書きました↓。
走ることについて語るときに僕の語ること(村上 春樹) 感想

大学院を出た後は、あまり文章能力のブラッシュアップを図っていませんでしたが、文章を書いて思考を進める・整理するというのは私の一つのスタイルとして再構築する価値がありそうです。

2012年3月17日土曜日

ルールは変わった、頭を切り替えろ




ルールは変わった、頭を切り替えろ

昔、何かの本でこんなメッセージを見たことがあります。
たしか外国人が書いた本だったと思いますが、何の本かはもう覚えていないし、正確に再現出来てもいないと思います。

当時は、あまりピンと来ませんでした。
多分、割と保守的な会社に勤めており、世界のルールが変わっていることが実感できていませんでした。

しかし、最近の会社の変化(外資化)で、まさに「ルールが変わった」という気がします。
新しいルールを早く見極めて、頭を切り替えないと、給料が永久に上がらないという気がします。

いくつかは分かりました。
だいぶ個人的な話になるのであまり細かくは書きませんが、例えば、
  • ゼネラリストなだけでは給料は増えない
  • 英語がしゃべれないと、役職者にはなれない
とかです。

新しいルールが全部明文化されていれば良いのですが、そうでないものも多数あります。
これを一気に把握するにはセンスがいりそうですが、まあ、やるしか無いですね。
そもそも、大抵のことには明文化されていないルールがあって、それが把握出来ていれば、有利に事を運ぶことが出来る。それが世の中というものです。


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実は、この記事はここまでで終わらせようとしていたのですが、最近村上春樹の本を再読し、思ったことがあります。
上記の通り、変化に適応するのは生き残るために必要ではあるけれど、適応だけに集中していると、自分なりのやり方を見失いそうです。
「適応」には出来るだけエネルギーを使わない。出来るだけさらっと適応する。そして、そろそろ「自分なりのやり方」を確立するフェーズに入りたいとも思っています。年齢的に。

2012年3月12日月曜日

キングダム、特に25巻


これは文字通りの"総力戦"であり、失敗すれば秦はこの中華から消え去るであろう。
(キングダム 25巻)

今一番はまっている漫画はこれです。
というか、連載中の漫画はこれくらいしか読んでいないです。
(「ワンピース」もずっと読んでいたのですが、魚人島編にあまりついていけなかったので休止中です)

全体にわたって、

  • ピンチを何度も乗り越えて一流になるという発想(ピンチはチャンスだという発想)
  • 将軍たちの駆け引き

などが盛り込まれており、楽しめます。

その中でも、この25巻の盛り上がりは凄いです。
出張帰りの新幹線の中で3度読んでしまいました。
連載漫画のうちの1冊でここまで興奮したのは、「美味しんぼ」の47巻(主人公たちの結婚披露宴)、「バガボンド」の26巻(吉岡70人斬り)以来です。

この漫画は、紀元前200年当たりの中国が舞台。
7国が戦争に明け暮れる中国春秋戦国時代です。
この25巻では秦(主人公がいる国)が、他の6カ国の連合軍(合従軍)に攻め込まれます。
こういう感じ↓
左側の白い部分が秦の国土で、黒い駒が進行してくる敵国の軍です。

秦1国対6カ国連合軍。
これがどうなってしまうのか・・・
史実に基づいた漫画なので、大きな流れは調べれば分かるのですが、それでもこのドキドキ感は凄いです。


26巻以降、約100万人が白兵戦で殺し合う戦争シーンに突入していくと思われますが、こんなことが本当に昔あっただなんて、なんか想像を絶するなあ。


尚、汗臭い男たちが殺し合い、首が飛びまくる戦争漫画ですので、女性が楽しめるかはよくわかりません。
あと、小さいお子さんには読ませないように。


2012年3月11日日曜日

走ることについて語るときに僕の語ること(村上 春樹) 感想


本当に若い時期を別にすれば、人生にはどうしても優先順位というものが必要になってくる。時間とエネルギーをどのように振り分けていくかという順番作りだ。ある年齢までに、そのようなシステムを自分の中にきっちりこしらえておかないと、人生は焦点を欠いた、メリハリの無いものになってしまう。
(村上春樹)

この本、読書会で紹介しようと思って数年ぶりに再読したら、思っていた以上に心に響くものがありました。


村上春樹は毎年1回以上フルマラソンを走るような、かなり本格的なランナーです。
この本は、その村上春樹が、自分のランニングについて、それに絡めて自分の小説について書いてあるエッセイです。
ランニングや、小説について、自分のスタイルを確立していった様が書かれています。

印象的なのは、この人はあらゆることについて、「自分なりに、自分の性向、体質を見極めて、自分のスタイルを決めている」ということです。

例えば、

  • 村上春樹は、全面的にコミットしないと落ち着かないタイプなので、小説家になるにあたって、経営していたバーの権利は売った
  • 村上春樹は、一部の文章が自然にわき上がってくるタイプの小説家と違う。なので、コツコツ水脈を掘るようなやりかたで創作している
  • 村上春樹は、朝方の人間である。創作に集中するために、夜の人付き合いなどは捨てた

などなどです。
周囲の反対が合った決断もあるようですが、それでも自分で決めています。

スタイルは自分なりに確立しないと、人生は焦点を欠いたものになる、ということなのだと思います。



少し話は変わります。
自己啓発書や、ビジネス書には、「あれをやりなさい、これをやりなさい」といろいろ指示がされています。
これを読むと、自分の性向を忘れて「ビジネス書通りにやらないと成功できないのではないか」という強迫観念を、知らずに持ってしまいがちです(私だけかな)。

しかし、本書を読んで、もっと落ち着いて自分なりのやり方を確立する方が良いという気がしました。



私は大体いつでも焦点を欠き気味です。
何かに焦点を合わせる(=フォーカスする)のは難しい、と思って一度あきらめていたのですが、もう一度何かにフォーカスすることにチャレンジしようかな。


2012年3月10日土曜日

<料理> にんにく、唐辛子、生卵

<今回、私が強調したいことは、下の方にあります。時間がない方は一気に下の方の太文字部まで行ってください>


先日、お友達から「お前のブログはOLブログか」と、ありがたい突っ込みを頂きました。
料理のブログを書くのはOLっぽいらしいです(?)
はじめて気づきました。

しかし、続けます。
新しいことをすれば、発見があります。
せっかくなので、それは書いておきたいです。
勝間和代が、意気揚々と自分の趣味と気づきをブログに書く気持ちが最近分かります。

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さて、今回はこの「美味しんぼの料理本」を参考に、「鶏飯」を作りました。


ただ、今回は「鶏飯」2回目なので、多少アレンジを加えてみました。

  • 本来、もも肉の細切れを使う⇒ひき肉に変えてみた(調理時間が大幅に短縮されるのが理由)
  • レシピに無い唐辛子を使ってみた

それで出来たのがこれ。「鶏飯」




ひとまず、うまく出来ました。
最初は普通に食べていたのですが、途中で変化を加えたくなり、生卵をかけてみたところ・・・「キタコレ!」
(卵をかけると見た目はイマイチなので、写真は省略)
これは、私の約2ヶ月の料理史上最高の出来です。
混ぜご飯に生卵をかけるという試みは初めてでしたが、超OKでした!
鶏肉を唐辛子とニンニクで炒めており、最後ネギも混ぜているという強い味なのが生卵に合うような気がします。
にんにく・唐辛子・卵 のような感じで、これとこれなら組み合わせて大体OKというものが分かってくると、やっとレシピから離れられますね。


ちなみに、毎食料理をするのは大変すぎるので、最近は1度の料理で4食以上作ることを目標にしています。
上記の鶏飯は一度に3合炊きました。
3合に鶏肉300グラム、ごぼう1本が入るので、結構な量です。

先日は、スパゲティも一度に400グラムゆでて調理しました。
(サイゼリヤのたらこソースシシリー風を再現してみました)


冷凍庫の中、スパゲティと鶏飯でぎっしり。
方向性が間違っていると言われそうですが、やりたいことが多すぎて、あまり時間もかけられないので仕方ない。





2012年3月3日土曜日

引っ越し2ヶ月後レビュー

定期レビューを行わないというのは、ダメな組織によくある体質ですよね。


それは自分の生活にも言えること。
定期的に、問題を解決したり、ルーチンを改善するというのはとても重要なことです。
ということで、引っ越して2ヶ月強経って、一応生活は日常を取り戻したと言えますが、部屋全体をレビュー/及び改善中です。

以下、私が6.5畳の部屋に住んでいることを念頭におきお読みください。
もっと広い家に住んでいる方は、当然、別の判断があるはずです。



1.ソファーを買った
⇒非常に良い

ソファーを買って、6.5畳の部屋に無理矢理置いてみました。
ソファーと言っても、座椅子に足を取り付けたような作りですが。
冒険でしたが、大変良いです。
これで、本を読むのも、文章を書くのも結構はかどります。
机に向かって座る以外に部屋の中で姿勢を変えられるというのは非常にメリットあるみたいです。
部屋が6畳以上ある人は、強引にソファーを置くのもありかもしれません。




2.衣装ケースを交換した
⇒ 奥行きが浅い衣装ケースは具合が良い



写真(上)の衣装ケースは前から持っていたものなのですが、まず、クローゼットとサイズが合わないし、奥が深くてデッドスペースどうしても出来ます。
ということで、奥が浅くて横幅が広いものに買い替えました。今のところ非常に快適です。
SEIYUが頼んだものと違う色のものを送ってきましたが、交換の手続きが面倒くさすぎるので、このままで良いことにしました。



3.ラック(?)を買った
⇒ 使えないので捨てた

引っ越しを機に、室内物干と写真のようなラック?(呼び方不明)を買ったのですが、収容力が足りなくて完全失敗でした。
これは、部屋のスペースに余裕がある人が使うものです。
狭い部屋に住んでいる私には無理でした。
ということで、買って2ヶ月ですが思い切って捨てました。
写真の10段分が、新しい衣装ケース2段に収まりました。わーい。


4.ストックケースを買った
⇒なかなか良い

料理を始めてから、調理器具・調味料が増えて、ゴチャゴチャになっていました。
ということで、小さめのケースも導入したのですが、これはなかなか具合が良い。
無印良品で3,500円でした。



ということで、なんとか2ヶ月目で一度レビューできました。
何か気になったまま数年経ってしまうということもありがちですからねえ。
次は何をレビューしようかな・・・

2012年2月29日水曜日

酒を飲んで、文章を書けないこともない



酒を飲んだら、考えを書いてまとめていくことは出来ないが、書散らすことはできる、ということに、最近気づきました。

基本的に、酒を飲んだら思考は発散します。
特に、最近参加している読書会の後の交流会などは刺激の宝庫なので、いろいろ思いつきます。
なので、何か書きたくはなります。
しかし、酔っぱらった状態は、思考を収束させるのには向いていないので、まとめきることが出来ません。
「何か書きたいのだけど、書ききれない」というジレンマがずっとありました。

しかし最近、一度にまとめきれなくても良いと思えば、結構文章を書けると気づきました。
酔っていても、思いつくことをとにかく書いておいて、即公開はしない。そして、しらふの時に文章を直したうえで公開する、という流れはけっこう使えます。
「飲んだら発散、しらふのときに収束」ですね。


ちなみに、この「飲んだら発散、しらふのときに収束」は、文章に限りません。

ブレインストーミングとか、マンダラートとか、使い方次第ではマインドマップとか、発散系のアクティビティなら、文章を書くことに限らず、飲んでいてもけっこうできます。
(翌日見ると、使えないアイデアが多数入っていることもありますが)

逆に、物事をMECEに分解するとか、フレームワークに当てはめるとかいうことはどうしても難しいです。

余談ですが、学生の頃「居酒屋で会議」という企画をして、レジメとペンを居酒屋に持ち込んで、とある企画の準備について会議をしたことがあったのですが、最低の会議に終わったことを思い出しました。



ということで、酒を飲んでもクリエイティブなことは出来るかもしれません。

ブロガーの皆様、酒を飲んだときは、ネタをどんどんためていきましょう!

2012年2月28日火曜日

<料理> キムチ鍋を作ったよ


最近、仕事のフェーズが変わって忙しくなったのと、試験が近いので、だんだん料理の時間を取れなくなってきました。


ということで、Time Consuming(時間を消費してしまう)な料理はさけて、鍋中心に作っています。鍋なら、初回は時間がかかりますが、その後5〜6食、温めるだけで食べられます。
つまり2日目以降はスーパーで総菜を買う必要も無く、家に帰ってガスをひねれば何か食べられます。
6食まとめて作れるなら、かかる時間について自炊と外食は互角という可能性もあります。
夏はこの作戦は使えませんが。

料理はどうしてもTime Consumingだと思っていましたが、それは初心者で慣れていなかったから実際以上に時間がかかるとふんでいたようです。
慣れればけっこう短時間で何か作ることも出来ますね。



料理を始めてから2ヶ月なので、まだまだ時間を短くできるような気がします。
方向性が間違っている気もしますが・・・



ということで、先日作って、今日も食べている(4食目)のが「キムチ鍋」。

味付けだけは、キムチ鍋の素を使わず、調味料を混ぜて作りました。(レシピはクックパッド参照)
コチュジャン(韓国辛子味噌)なる調味料は初めて使いましたが、結構いける。


一番上に貼った写真は、コチュジャン前
下は、コチュジャン後


盛った


雑炊

2012年2月14日火曜日

消耗のスピード



先日(2週間前くらい)、永田町読書会で、
「定年をすぎてからさらに自分の活動が出来るかどうかは、それまでの消耗度による」
という考えを伺った。

私はまだ年も年だし、いつか自分の気力がすり減って無くなってしまうということは想定していなかったが、確かに、やりたくないことをやり過ぎると、自分自身が消耗するというのは最近分かるような気がする。

もちろん休んで楽しいことをすれば基本的には復活はするが、それで取り戻せないこともあると感じる。

私の消耗のスピードでは、60歳の時点で気力が残っているだろうか?
先人たちの意見を鑑みると、もっと気力があふれてくる生き方をしないと危ないのかもしれない。

2012年2月13日月曜日

メンタルが最強でなくても勝負できる - 「心を整える(長谷部誠)」感想




遅まきながら、話題の書「心を整える」を読みました。

著者はサッカー選手。
私はサッカーには疎いので、著者紹介はWikipediaから抜粋。
長谷部 誠(はせべ まこと、1984年1月18日 - )は、静岡県藤枝市出身のプロサッカー選手。ブンデスリーガ・VfLヴォルフスブルク所属。ポジションはMF。
だそうです。
詳しくは分かりませんが、日本のトップレベルのサッカー選手であるようです。



著者の習慣は
「眠る前に30分心を落ち着かせる時間を取る」
ということ。

あれもやれ、これもやれ、と言われがちな現代で、この習慣で勝利をたぐり寄せたという話は新しいと思いました。


エッセイ風にいろいろなことが書かれているのですが、思うに、長谷部の成功の秘訣は2点あります。


成功の秘訣1.メンタル面の弱さを工夫で克服している

長谷部は、一流スポーツ選手としては、面樽が弱い方らしい。極度のプレッシャー下では、胃薬が必要になったり、眠れなくなったりしている。
さらに言うと、結構あれこれ気にしがちで、生真面目なタイプであるようです。(その点では、私は長谷部に似ています。)
しかし、長谷部は様々な工夫で、メンタル面の弱さを補っていることが分かります。
例えば、夜は、飲みの誘いも断り、お香を焚いて、好きな音楽をかけて、自分一人の心を整える時間を取る。
これが、世界トップレベルのパフォーマンスを出す秘訣のようです。
メンタル面が多少弱くても、やりようはあるんですねえ。
私が同じことをして心が整うかは疑問なのですが、試してみたいとは思いました。


成功の秘訣2.あらゆることから学んでいる

長谷部は、本当にあらゆることから学んでいることが分かります。

  • ゲームから
  • 先輩から
  • 監督から
  • ビジネス書から
  • ミスチルから
  • 中学生のときにに自分が犯した失敗から

などなど、本当にあらゆることから学ぶ姿勢が凄いです。
トッププロになっても、これだけ謙虚に学ぶ姿勢が重要なんですね。



という訳で、精神面がそれほど強くなく、身体能力もトップクラスではないけれど、様々な工夫により、世界のトップレベルで活躍する著者。
私がロールモデルとするべき一人であると感じました。


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なーんか、本日のブログは生真面目な内容になってしまった。
著者も生真面目だし、読んで感想を書いている私も生真面目だからでしょうか。
しかし、本は面白かったので、シェアさせていただきました!


2012年2月12日日曜日

良い旅をするためには全力を出せ - 「旅の極意、人生の極意(大前研一)」感想




もう2月も中旬です。
GWに旅行に行く人は、そろそろ計画を立てる方がいい時期ですね。
そんな方にぴったりの本です。


大前研一は、時々遊び系の本を出しますが、私が知っている「大前研一 遊び系著作」の中でも、最も遊び寄りの、ワクワクする本です。



本書は、大前研一が考えた15個の海外旅行のツアーが紹介されている、という内容なのですが、通しでのメッセージがあります。
それは、(旅行に関して)
  • 「先送りはするな」
  • 「金がかかるとか、休みを取るのが大変だとか、つまらない尻込みはするな」

です。


この考えのもと、15個のツアーが紹介されているのですが、例えばこんな感じです
  • ベネチアに行ったら、ホテル・ダニエリに泊まれ、そして、世界で一番おいしい朝食を食べろ
  • ドバイで、バブルの凄さを体感しろ
  • アマンプリ(ホテルの名前)で、最高のホスピタリティを体験しろ
  • オーストラリアで、最高のアクティビティ「ビーチドライブ(文字通り、ビーチをドライブする)」を体験しろ

どれも、
「この旅ではこれを楽しめ」
ということがものすごく明確に書かれています。曖昧な旅行が一切ありません。


この著作に限らないのですが、大前研一は、妥協したりとか、安易な方向に流れるのを嫌います。
常に最善解を出すことに集中する。
そして、そのために体力、知力を使い切る。
この姿勢が、旅行についても発揮されており、なんとなく安易な旅行をしてしまうというのが我慢できないのだと思います。


私も、休み前にバタバタとファジー(曖昧)な旅行を申し込んでしまいがちですが、良い旅行をするために、知力、体力、集中力を総動員してみたいな、と思う一冊でした。



2012年2月6日月曜日

まだブレイクスルーは来ない - 今週の料理

普段の私のブログの読者層とは違う方が気に入ってくれている、料理日記。
今週も書いてみます。

今は引き続き、
「レパートリを増やす」
「(できるだけ)レシピ通りやる」
フェーズです。

油断すると、一度覚えたものは簡単なので、また作りたくなってしまいますが、あえて毎週レシピ本を見て、作ったこと無いものを作っています。

勉強、スポーツ、そして仕事でそうであったように、技を増やしていくと、ブレイクスルーがくる。
料理でも同じことが起こると信じています。


まだブレイクスルーが来た感じはしませんが、そう信じていると粘れます。


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先週〜今日あたりまでで作ったものはこちら。
Facebookでシェアしたものと重複ありです。


豚バラとねぎ炒め。
味は酒、塩、こしょうだけ、というシンプルなレシピでした。豚バラからラードがいっぱい出てギトギトしてくるので、そのくらいがちょうどいいのかも。
肉がラードで炒められてカラリとなっておいしかったです。



牡蠣オムレツ
うまくできなかった。牡蠣と卵という、絶妙な火の通し加減が求められる食材の組み合わせは、初心者には難易度が高すぎた。



 コンソメ鍋。
味の素のホームページのレシピを頂いた。
作りすぎて、6日続けて食べることになった。
5日目まではOKだったが、6日目には怪しい味になっていた。



角煮。
普通の鍋用のレシピで、圧力鍋にかけてしまい、水っぽくなった。
とはいえ、結構うまく出来た。
今度圧力鍋用のレシピで再挑戦しよう。


鳥の照り焼き。
蜂蜜の分量を減らし、若干コーラを入れてみたせいか、若干薄味になった。薄味好きの私には、それはそれでちょうど良かったが。



Facebookでも書きましたが、鶏飯。
2日目以降は、レシピから逸脱して、ネギも勝手に入れてみました。
悪くはなかった。

2012年2月4日土曜日

プロジェクトマネジメントオフィスの話 - 「PMO導入フレームワーク」感想



4ヶ月前から、プロジェクトのPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)の一員として働いています。
プロジェクトマネージャを補佐して、プロジェクトが成功するよう、リスクやタスクなどを管理する役割です。
プロジェクトが本格稼働してきたので、この本を読みました。

資格試験勉強の合間に読んだのですが、今の私にぴったりな本で良かったです。

プロジェクトマネジメントというのは、個人の生活でも応用が利きやすい、学んでいて楽しい分野だと思います。
テクニカルな話なは、今回も詳細は省略しますが、個人の生活に役立ちそうと思った考え方は、これです。

プロジェクトリーダーが、今起きている「課題」を管理するのに忙しくなると、同時に未来の「リスク」を管理するのが難しくなる。
課題を管理する機関と、リスクを管理する機関を分けるということに、PMO設置の一つのメリットがある。

自分自身にPMOを設置できる(つまり参謀のような人を設置できる)人はあまりいないでしょうが、課題(詳細な内容になりがち)とリスク(曖昧な内容でありがち)を同時に管理するのは難しいとわかると、対策も打てるという気がします。

多くの方は、課題は日々解決しているでしょうが、リスク管理なんてことを考えている人はあまりいないと思います。だから例えば「リスクについてだけ考える時間を意識的に週1回確保する」とかね。

その他のテクニカルな面でも、仕事に直結しそうで良い本でした。
別にこういう本を読まなくても、仕事はできることは出来ます。しかし、読んでおくほうがより良い動きが出来るし、なにより、仕事の経験が自分のものになりやすいです。
例えば、概要書レベルの本でも読んでおくと、会議の理解度も格段に増すし、用語が出てきたとき、それが社内用語なのか、一般用語なのか分かります。
つまり、概要書を早めに読んでおくと仕事の時間が「活き時間(意味のある時間という意味)」になるのが良いですね。

2012年1月31日火曜日

別の道具を使うと、別のどこかにたどり着く - マンダラート感想



10日ほど前ですが、「マンダラート」というものの講座に参加しました。
そして、そのマンダラートを10日ほど使ってみての感想です。


「マンダラート」とは、「思考(主に発想を広げること)を補助するツール」です。
基本的には、3×3のマス目から出発して、発想を広げていきます。

正確にはこちら(考案者のサイト)をご覧ください。
http://www.mandal-art.com/


私はこれまで、思考を広げるにも、まとめるにも、マインドマップを好んで使っていました。
これはこれで良いのですが、せっかくなので、色んなツールを知ってみたいと思っての参加です。


「計算問題は紙とペンとツール(計算方法)が無いと解けない」ことからも分かるように、紙とペンとツールがあるからこそ思考が先に進むと私は思っています。

今回は、マンダラートがツールです。
で、使ってみると、使い勝手はもちろん違うし、出てくるものもマインドマップと違います。
違うツールを使うと、違うところに辿り着く。
こういうことはよくありますね。


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で、さらにその後しばらく使ってみた感想です。

あまり制限が無いので、時間があれば、ほぼ永久に書き続けられるような気がします。
マインドマップと比べると、中心に書いた言葉からかけ離れていきやすく、3階層目くらいまでくると、全く別のテーマに変わっていたりして、かなり収拾がつかなくなるという印象です。

しかし、私は経験から、収拾がつかなくなるくらい一度広げる方が良い考えが浮かぶ、と思っているので、メチャクチャ広げまくるツールとして使えそうです。
1つのツールで何でもやることは無いです。
まとめに入りたいときは、別の紙を出して、マンダラート以外のやり方でまとめたら良いということです。

さて、ひとまずは発想を広げるのには使えそうと分かったので、この後は、別のツールと組み合わせて、まとめるやり方を模索していきます。
あと、読書と組み合わせる方法も。


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追記

酒を飲むとまともな文章を書いたりは出来なくなるけど、思考発散用だと割り切れば、酒を飲んでいても出来るかもしれないですね。
これも今度ためします。

2012年1月29日日曜日

永田町読書会で「トヨタ生産方式」を紹介してきたよ

昨日は、永田町で開催の読書会で「トヨタ生産方式」という本を紹介してきました。

本書は、文字通りトヨタ自動車工業の生産の仕組みを説明した本です。
著者は、大野耐一。
元トヨタの工場長〜副社長で、まさにこの人がトヨタ生産方式を確立した人であるようです。


私が勤める会社の生産方式は少なからずトヨタ生産方式から影響を受けています。
これまで概要レベルは知っていましたが、ぜひ原典にあたってみたいと思い、読みました。


テクニカルな面で当然勉強になりましたが、このブログではテクニカル面の話は省略し、感想だけ書きます。


これを読んで思ったのは、本当にあらゆることを考えて生産方式を確立したのだなということです。

カンバン、アンドン、自働化、平準化・・・
などなど、色んな有名な考え方が紹介されています。
いろいろな要素を統合して一つのシステムにするというのは、ものすごい大変なことであるはずです。
しかも、世界のメーカーが真似したくなるような仕組みを。
概要本だと、いろいろ詰まっていて当然という感じがしてしまいますが、この本では(一人で全部考えた訳ではないでしょうが)全て自分で経験したことを書いてあります。
一応テクニカルな本であり、苦労話が書いてある訳ではないですが、これを開発した人(たち)のすごさを感じました。

多分、ドキュメンタリー番組にしたら面白いだろうし、あったらぜひ見てみたいです。


以上、本の感想です。

今回も、私以外の方が紹介していた本、読みたいものがたくさんありました。
(本、受験勉強、仕事、その他いろいろ、同優先順位をつけるかは結構難しいな)
読書会後の懇親会も楽しかったです。どうもありがとうございます!


写真は、懇親会のお料理です。
@永田町さん、毎度どうもありがとうございます。








2012年1月28日土曜日

料理は早めに身につけろ

ここ1ヶ月、出来るだけ自炊してみて気づいたことを書きます。
自炊をしたとは言っても、夕食の自炊率が50%くらいで、朝・昼はほとんど外食です。



料理初心者の感想ですので、その点ご承知の上でこの先お読みください。


料理してみて一番良かったのは、何と何を混ぜたらどんな味になるのか分かってきた、ということです。
料理を全くしないと、外食する際も自分が食べているものに何が入っているのか、想像がつきにくいです。
「醤油と酒とみりんと砂糖を混ぜるとこんな味になる」といったことが、徐々に分かってきました。
こうなると、外食をする楽しみも増えていいですね。

自分が何を食べているのか大体分かる能力を身につけられるというだけでも、料理に投資する価値がありそうです。


あとは、自炊は栄養をコントロールしやすいということも良いです。
最近は、休日に野菜がたくさん入った鍋を作って、それでまとめて野菜を取っています。
健康は常に優先順位トップランカー。
なので栄養ある食べ物を作れる能力に対しては投資価値ありそうですね。


ということで、結論としては
常に自炊をし続けるかどうかはともかく、料理の基本は人生の早い段階で身につける方が良い。
それだけの価値はある。
です。31歳の初心者が言うのもどうかとは思いますが。


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最近作った料理。
まだ初心者なので、全部レシピに従って作っています。

「エビマヨ」
まず油と酒でエビを炒めて、後からマヨネーズを入れる。
けっこうマヨネーズたくさん入れるんだなー、という感想。
作った日に食べた分はおいしかったけど、冷凍⇒解凍したら水っぽくなってまずくなりました。



「たらこスパゲティ」
バターを焦がして、スパゲティとたらこと混ぜるだけというレシピでした。結構うまく出来たけど、なんか体に悪そう。



「たらこチャーハン」
スーパーでたらこを最小単位(2腹)買ったら、4食続けてたら子を食べることになりました。
チャーハンのもとを使わず、醤油、みりんなどで味付けしてみたが、あまりうまくいかなかった。



「アスパラとツナ炒め」
塩とこしょうでアスパラとツナを炒めるという簡単なもの。火を止めてから酢をかけるのがポイントらしいが、あまり酢が好きではないので、レモン汁をかけてみた。それでもOKだった。 


「鍋」
中華鶏ガラスープの素をいれたら、一気になじみのある味になった。中華スープってこういう風に作るんだ。
普段行っているスーパーとは別のところで鶏肉を買ったら、全然違かった。値段は変わらないのに。 

料理とオーディオブックは相性が良い

料理初心者ですが、料理とオーディオブックは相性が良いとますます思ってきたので、少しご紹介します。



以前一度自炊にチャレンジしたときストレスフルだったのは、とにかく時間を使ってしまうということでした。
当時は特に英語を勉強中だったので、料理をする暇があるくらいなら食事は松屋で済ませて英語を勉強するという発想でした。
今はキッチン(というか廊下)専用のiPhone(1世代古いやつ)で、英語か日本語のオーディオブックを聞きながら料理しており、あまりストレスが無いです。
小さくて、つまり廊下に置いてもそんなに邪魔ではなくて、それなりにまともな音が出るスピーカーがあるというのは結構画期的でした。

聞く内容は、あまり難しいものは向いていないと思います。所詮「ながら聞き」ですので。
なので、私は「初めて聞く英語のオーディオブック」とかは料理中は聞きません。何度も聞いた英語の教材か、内容が軽めの日本語のオーディオブックを聞いています。
集中力が50%くらいでも頭に入ってくるものが良いです。


かつてストレスだったことが一工夫やデジタルの力でストレスが無くなるというのはありがたいことですね。
他にも良いアイデアがあったらまたシェアしたいと思います。


ちなみに、日本語のオーディオブックで私がサラリーマンにオススメなのは、「日経ビジネスオトマガジン」です。
febeというサイトで、月500円で購読できます。私はコストパフォーマンス高いオーディオブックだと思っています。


※ iPhoneはこんな感じで冷蔵庫の上に置いてあります。

2012年1月15日日曜日

世界はWin-Winなど志向していない?-世界インテリジェンス事件史 [単行本] 佐藤 優 (著)





手嶋龍一氏の「ブラック・スワン降臨」に続いて、インテリジェンスの本を続けて読みました。

著者は佐藤優。
有名人だとは思いますが、私はこれまであまり読んだことがありませんでした。
元外務省の役人です。一度逮捕・投獄されて、その後(今)はノンフィクション作家のようです。

作者の現代世界観はこうです。
現代は「新・帝国主義時代」である。
各国は自国の利益を最大限にするよう行動してくる。そのためには他国が不利益を被ることもいとわない。


自己啓発界(?)ではWin-Winの関係を目指しましょうとよく言われていますが、政治の世界は、全く別の世界だと言うことですね。

そして、このような世界の中で自国の利益を最大にする、もしくは他国にカモにされないためにインテリジェンスが必要であるとしています。

本書の中での「インテリジェンス」の定義はこうです。
「国家が生き残るための情報」もしくは、「戦争に勝つための情報」。
(「知的な奴」の意味ではないです)

基本的には事例が次々紹介されていて、一部分を読んでも結構面白いです。
例えば、次のような事例がたくさん紹介されています。

  • CIAの情報分析がお粗末だったため、アメリカはイラクの大量破壊兵器保有を本気で信じていた思われる。
  • ポーランドでユダヤ人6,000人にパスポートを発行して命を救った杉原千畝は、正義感からそれをしたのではなくて、情報と引き換えにしたのだ思われる。
  • 日露戦争に日本が勝ったのは、単純な軍事力よりも、内乱を起こさせたりしたインテリジェンスの力が大きかった。

全体の論調としては、日本はインテリジェンスが足りない(機能していない)、と書かれています。
この点は、先日感想を書いた手嶋龍一氏の著書と同じですね。
(逆に強いのは、アメリカ、イギリス、ロシア、イスラエル)

手嶋氏と本書の議路を合わせて考えると・・・
日本は安保があるからインテリジェンス機関が発達しにくかったのでしょうねえ。
しかし、戦争が無いとしてもインテリジェンスが必要な時代だと言うことはわかりました。
日本にもぜひインテリジェンス機関を作ってほしいです。


今回は、若干私の手の届かない範囲のテーマの本でしたが、使えるヒントは結構ありました。
意思決定に使える情報を吸い上げる仕組みは絶対必要だ。そうでないとカモにされる。しかし完全な情報を待っていると時機を逸する。
この点は、個人も国家も同じですね。


2012年1月9日月曜日

文房具いろいろトライアル - オキナ セミナーレポート5ミリ方眼

この3ヶ月くらい、いくつかのメモ帳トライアルしてきましたが、最近気に入っているのはこれです。

オキナの「セミナーレポート5ミリ方眼」。B5サイズ。



以下のエントリ
文房具いろいろトライアル - Rollbahnのメモ帳
で紹介したメモ帳も書き心地は良かったのですが、「リングから剥がす時にたくさんゴミが出る」という難点を克服できなかったので、あまり使わなくなりました。
ミシン目もついていますが、ミシン目で切るにはそこに折り目を付ける必要があるので、10秒くらいかかります。

今度のはレポートパッドなので、剥がしやすいです。
(剥がしやすすぎて、ページをめくるとすぐバラバラになります。もう少し丈夫でも良かった。)

B5サイズなので、メモ帳というよりは、ノートを取るのに使っています。
紙がはがれやすいので、下図のように、いくつかのメモ・図を机に並べて眺められます。
昔は、A3とか1枚の紙にマインドマップを書くことが多かったのですが、こういう情報のまとめ方もなかなか使えそうです。


正直、100円均一のレポートパッドでも同じことは出来ます。
しかし値段が3倍(300円)のこのメモパッドの方が紙が分厚くて、書きやすい、そしてにじみにくいです。
1枚あたり2円程度高い価値はあると考えました。
最近、インクがドバドバ出るボールペンを使っているので、相性が良いのかもしれないです。


蛇足です。
昔は文房具は全部100円均一で買っており、それで事足りてはいました。
しかし、自分に合う道具を見つけたとき生産性が上がるのも事実。
投資効果という点では、これまで全然文房具に気を使ってこなかった人が、少し気を使って気に入るものを買う、というのは本を買うのと同じくらいのインパクトがあるという気がします。

こだわりだしたら際限が無さそうなのが少し怖いところですが。
まあ、それは本も同じか。

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一応リンクをつけますが、今は在庫切れのようです。



成長サイクルを回しまくる - 「逆行」(尾原史和)






「R25」や「TRANSIT」をデザインした尾原史和の青春期「逆行」を読みました。

一番気になるのは
「引っ越し、引っ越し、また引っ越し」
という章。

著者の考え方は、「仕事場は仕事を入れる箱」。
最初は四畳半のアパートで仕事をしていたのだが、そこで出来るのは所詮一人で全部をまわせる仕事だけ。
著者はチャンスがあるたびに、金銭面では相当きつくても広い事務所に引っ越して(その度にパートナーを雇って)事業を拡大していきます。
そして得た新しい仕事で、人脈や経験を蓄積していくのです。

次の仕事場を、家賃を払えるか払えないかギリギリのラインでも次々決めていくところが印象的です。

「成長サイクルを回せ」という考え方は、勝間和代さんはじめ、最近よく見る考え方ですが、この著者は本当にギリギリまで投資して「成長のサイクル」を回しています。
普通の人なら、どうしてもリスクを考えて、余裕を持った投資をしがちだと思いますが、芸術系の人はリスクについての考え方が常人とは違うと思います。
ただ、これだけ高速回転させるからこそ、若くして成功することが出来るのでしょうね。

感想は以上です。


尚、芸術系著者の仕事術は、何かとヒントが得られることがあるので時々読んでいます。
その目的で読んで面白かったのは、この辺りです。

「自分の中に毒を持て」(岡本太郎)




「芸術起業論」(村上隆)

2012年1月4日水曜日

ブラック・スワン降臨(手嶋 龍一)感想





ブラック・スワン降臨―9・11‐3・11インテリジェンス十年戦争 [単行本]

手嶋 龍一  
を読んでいます。
先日のビブリオバトルでネオサピさんが紹介していた本です。
普段なら手に取らないタイプの本ですが、これはかなり興味をそそられたので買いました。
途中なのですが、ここまででも面白かったので感想書きます。(明日から会社が始まってしまうし)

ブラック・スワンとは、直訳すると「黒い白鳥」。
しかし実際は「黒い白鳥」はいません。
このことから、ブラック・スワンとは、「本来はあり得ないこと(なのに起きてしまったこと)」を表す言葉として使われています。
そして、アメリカの9.11、日本の3.11がブラックスワンだったということです。

全体としては、9.11へのアメリカの対応、3.11への日本の対応を、「インテリジェンス」を軸に分析しています。

「インテリジェンス」は、この本の中では「国のトップが決断をするための整理された情報」という意味と思われます(私の解釈です)。
そして、アメリカではインテリジェンスが機能しているが、日本ではそれが無いと、この本では言っています。

今読んでいるところは・・・
日本でインテリジェンスが機能していないことが、3.11で露呈してしまった。インテリジェンス不在の中、菅直人は大局観を失い、マイクロ・マネジメントに逃げた。
というところを描いています。
なるほど。インテリジェンスを軸に3.11を読むというのは良かったです。
3.11についてのノンフィクションは、これまで読んでいませんでしたが、幾つかあたってみようかなあ、と思いました。


感想は以上ですが、おまけです・・・
ここ数年、自己啓発色の強い本を多く読んできました。
自己啓発の本を読むと、何かやる気が出るのですが、もし読まなきゃやる気が出ないというならそれはもう麻薬みたいなものです。
読まなくても、やる気が出るように工夫します。

かわりに(?)、今年は、モノを知るための読書を増やします。

2012年 ブログ・SNSに関する抱負



2012年の抱負。
仕事や生活全般を含めると山ほどあります。
(山ほどあるというのは、やりきれない量のやることを思い浮かべているということなので、若干整理が必要かもしれない)

それは別に考えるとして、ここでは、このブログ、及びSNS上での抱負を書きます。

一言で言うと、
「アウトプットのバリエーションを増やす」
です。

文体とか、コンテンツとか、発信できるものはまだまだあるような気がします。
皆様に、もっと役立つように、楽しんでもらえるように、アウトプットのバリエーションを出したいと思います。
そのためには、良さそうな書き方、フォーマットを見つけたら、TTP(徹底的にパクる)させていただきます。
パクられた皆様、どうか気を悪くなさらないよう、よろしくお願いいたします。


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先ほど、タイトルが不完全なまま投稿してしまいました。
(またやってしまった)。
Enterを押すと投稿されちゃうから時々やってしまうんだよな。
これを無くすことも豊富に入れておきます。

ハウツー本を片端から実践するのは、上達技法の一つ

休日中に出来るだけ料理のレパートリを増やすべく、毎日1つくらいは今まで作ったこと無い料理を作っています。
会社が始まったら、平日に料理はしたくないので。

頼りにしているのはこの本。

簡単にできるものばかり載っており、使えます。




dancyu厳選 3step ! でラクラク ― 絶品家レシピ100 (プレジデントムック dancyu) [ムック]







中学・高校の家庭科の記憶と、この本に頼って作っています。

「ハウツー本を片端から実践する」というのは、私がよく使う上達方法です。
このやり方、例えばパソコンのソフトを覚えるのには、相当効きます。
料理本ってのも、ある意味ハウツー本なので、このやり方である程度までは上達しそうな気がします。
当然「スクールに行く」「人から習う」など、他にも良いやり方はあるでしょうが、「ハウツー本を実践する」は、早く・自分の都合だけで・安く出来るのが良いところです。

新しいことを始めようと思っても躊躇しがちな方、「ハウツー本を片端から実践する」は、ハードルが低くてオススメですよ。
(ストイックな性格の人向きですが)






おまけ。
昨日作ったのはこれ。豚バラのナンプラー煮込み。
モノを煮込んだのは高校の家庭科以来です。
「分量間違えたんじゃないか?」と思うくらい部屋中が魚(ナンプラー)臭くなりましたが、出来上がりはまあまあでした。
レシピ万歳。



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追記
豚バラ肉のナンプラーに込みは、あくがうまく取れなかったので、あく取りシートを買ってきました。
ハウツー本を使うだけではなく、さらにPDCAサイクルをまわすと、より上達が早くなりますね。

2012年1月3日火曜日

本はもっと使い尽くせる - 人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。(千田琢哉)


「人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。」を読みました。
著者は千田琢哉。
最近、この人の本、ビジネス書で平積みになっているのをよく見かけますね。
この人は中谷彰宏が好きなだけあって、本の作りも似ています。
この本でも、


  1. まず一言で言う(写真右側の青文字)
  2. その心を説明する(本文にあたる。写真黒文字部分)
  3. さらに、1〜2行で言い換えたり、まとめたりする(写真左側の線で囲まれた青文字部分)



という、上の3つを1セット(大体2ページくらい)が何度も繰り返されるという、中谷彰宏の黄金パターンを踏襲しています。
テンポが良くて読みやすいのは間違いないです。
考えたら、これはブログにも使えるフォーマットですね。パクらせていただこうかな。


さて内容ですが、この人が言いたいのは、「本はもっともっと使い尽くせる」ということじゃないかと思います。

読書のアウトプットとしてまず思いつくのは、
「書評を書く」
「人に話す」
ハウツー本であれば「実践する」
あたりではないかと思いますが、その他に紹介されているのが
「(本を)人にあげる」
「お気に入りの言葉をプレゼントする」
「1行で言ってみる」
などです。
アウトプットに、もっとバリエーションを持たせられる、ということです。
読書会をひらくというのも、良い本の使い方の一つですね。きっと。

また本の内容に限らず、書店、出版社、帯などからも学べるといったことが書いてあります。

この著者の基本姿勢の一つに「何からでも学びまくる」というのがあると思うので、「例えば本を例にとるとこれだけ学べるよ」というのを示した本なのかも知れません。


なお、おすすめ本がいくつか紹介されています。
これはありがたいです。
気に入る著者の「おすすめブックリスト」から、けっこう幅を広げていくことが出来きた経験があるので。
例えば、勝間和代や小飼弾のブックリストもかなり役立ちました。




まずはダイソーに行け、話はそれからだ

引き続き、引っ越し後必要となったものを買い出し中です。
「まだやっているのかよ」
と言われそうですが、家具やキッチンについてはビギナーすぎて、手こずっています。
相場が分からないので、何を何円で買ったら適当なのかよくわかりません。だんだん分かってきましたが。

先日

「ときめきの値段」

などというエントリを書いておいて何ですが、「ときめくかどうか」という判断基準はかなり下の方に追いやりました。

今は

「まずはダイソーに行け、話はそれからだ」(金持ちは除く)

と言いたいですね。
町田のダイソーの品揃えはとんでもないです。

一通り全部そろえるのに、ときめくかどうかいちいち考えていたらいつになってもモノが揃わない。
必要なものをとっとと揃えて、早めに日常を取り戻す方が遥かに重要である。
その後気に入るもの(ときめくもの)があったら、随時入れ替えていけば良い。

と考えました。

ということで、キッチンはダイソー率急上昇中。
多分12月だけで10,000円以上使っているのではないかと思いますが、例えば

ヘラ・おたまの類とか
(顔の形になっている)

ゴミ袋を引っ掛けるためのフックとか
(分別を意識して2個セットで売っている)


この辺は、十分気に入りました。

全部ダイソーで良いということにしてから、スピードも上がりました。
スピードって重要ですよね。
むしろスピードが上がったことにときめきました。


そもそも、「ときめくかどうか」という判断基準は、普段「ときめき」などを意識しない私には難しかったのかもしれないです。
自分に向いている判断基準と、そうでない基準があるのだと思います。

私に向いている判断基準は何だろう・・・
「自分に経験をもたらしてくれるかどうか(間接的にでも可)」かな。

2011年12月31日土曜日

12月ふりかえり - 引っ越しのことばかり

何度か書きましたが、今年2回目の引っ越しをしました。
12月にやったのは、引っ越しのことばかり。
現時点の感想です。



・ 最寄り駅
★★★★★(5段階評価)
最寄り駅は町田です。
最寄り駅の規模としては、これまで住んだ中で一番大きく、飲食店多数、デパート多数、日本一のダイソー、日本一のブックオフなどがあって、ものすごく便利。
これは間違いない。



・ 駅からの距離
★★(5段階評価)
駅から徒歩11分。
ホームから離れた改札から計算されているので、電車を降りてからは13分くらい。
途中で1つ長い信号があるので、タイミング次第ではもっとです。
これまで、徒歩5分以上のところに住んだことは無かったので、比べるとやはり不便。
今回は、これを妥協して他の良さを取ったのだから仕方ないか。


・ 都心からの距離
★★(5段階評価)
町田も大体何でもあるけど、都心のイベント・設備・人の密度と比べることは出来ません。
従って、新たな学びを求めて都心に行きたいのですが、都心が結構遠い。
おっくうがってはいけないが、おっくうである。


・支出
★★★★(5段階評価)
家賃・食費で、月額平均20,000円以上は減るような気がします。
洗濯機を手に入れたので、コインランドリー代がなくなりました。
冷蔵庫を手に入れたので、割高なものを食べる機会が減ると思います。
家の居心地が良いので、外で飲むコーヒー代も減ると思います。
相模原のときと比べると、それでも高いんだろうな。


・ 静けさ
★★★★★(5段階評価)
前のアパートと今のアパート、多分一番大きな違いは静かさ。
既に、10ヶ月住んだ用賀のアパートよりも居心地が良いです。
私にとって、静かさはかなり重要だったらしい。


・ 部屋の明るさ
★★★★(5段階評価)
部屋の明るさも結構居心地に影響しているらしい。
前のアパートでは、電気屋で売っている中で一番明るい裸電球1つで部屋を照らしていたのですが、照明くらい金をかければ良かったと思いました。


・ キッチン
★★★(5段階評価)
はじめて、ガスが出ます。
わーい料理が出来る、と思ったけど、様々な調理用具を置くスペースが無いので、限界がありそう。


総じて・・・
住居にかける金を増やしている訳ではないので、アパートを変わっても、何かが良くなる代わりに何かは難が出てきます。
ここ数年所得があまり変わっていないから今回は仕方ないことにしますが・・・

将来、金をより稼いで、駅から近くて、静かで、広くて、設備も整った家に住もうと決めた12月でした。

2011年12月29日木曜日

あらゆる知恵を動員して人生を旅しろ - アルケミスト



アルケミスト

何度かお会いしている、書評ブロガーのたかみつさんのブログで紹介されていた本です。
(たかみつさんのエントリはこちら ⇒

手放す勇気に気付く。「アルケミスト」を読んで。



羊飼いの少年が、夢や運命に導かれながら、アンダルシア(スペイン)から、モロッコ〜サハラ砂漠を通ってエジプトのピラミッドを目指す話。
年末年始、家でのんびり読むのにちょうど良いかもしれないです。私は通勤電車の中で人混みに揉まれながら読みましたが。

文庫本で200ページ程度の小説ですが、この中に山ほど教えが埋め込まれています。
例えば

  • 前兆の大切さ(焦ると前兆を見落とす)
  • 運命性の大切さ
  • 熱中することの大切さ
  • 慣れ親しんだことを選んでしまうと、夢を忘れる
  • 夢を追うのは心を苦しませる
  • 困ったときは自分にシンプルな(二者択一の)質問をしろ
  • 幸運がこちらに来ているときは、出来るだけ多くのことをしておけ
  • 決心するというのは始まりにすぎない
  • ビギナーズラックが終わったときに人はためされる
  • 本から学ぶほうが良いこともあるし、実践から学ぶ方が良いこともある
  • 砂漠(自分が置かれている環境?)を愛さなければ行けないが、全面的に信頼してもいけない
  • 夢を実現する途中で必要なことを学んでいく


短い小説の中に、これだけ、スピリチュアルな教えから割と合理的な教えまで詰め込まれている。
なんてお腹いっぱいな本だろう・・・と最初は思ったのですが、これだけ1冊に要素を詰め込んで言いたかったことはこれかなと思いました、


人生の各フェーズで、何度も状況が変わったり難しい選択肢が出てくる。
全フェーズを一つの知恵とか判断基準に頼って全てを乗り越えられるということは無く、そのときそのときで、必要な知恵は異なってくる。
タイムリーにをれを取り出せなければ意味が無い。



ということで、日常生活、色んなテーマを勉強するのは良いのですが、必要なときに必要な考え方を取り出せるようにしておくと良さそうですね、




2011年12月25日日曜日

永田町でビブリオバトル

「ビブリオバトル」ってご存知でしょうか。
私も最近知ったのですが、「5分間で本の説明をして面白いと思わせた人が勝ち」という一種の知的ゲームです。

公式ルールはこちらをご覧ください。
http://www.bibliobattle.jp/koushiki-ruru



永田町でこれが行われたので、参戦してきました。

参加者が猛者ぞろい過ぎで勝ち目はありませんでしたが、他の方の説明を聞くのも含めてとても楽しみました。
今日紹介された本は全部読みたいくらい面白そうなものばかりでした。

ちなみに私がご紹介したのは、
「なぜあの人は整理がうまいのか(中谷彰宏)」です。
これから大掃除をする人におすすめ。





これで年内はスピーチ納めかな。


さて、その後は懇親会。
恒例の、牛すじ鍋を頂きました。ウホッ。うまい。
他にも、いつもより豪華な食事で腹一杯。

ビブリオバトルに続いて、懇親会も刺激的でした。
皆さん人生経験豊富すぎです。