2024年8月28日水曜日

【1年間まとめ12 旅】 経験・体験・自力度

<核としての経験・体験>
ひとしきり旅を終えた後、日本でヨーロッパの歴史本を少し読み直した。
やはり、実際に行った場所は、後から関連する本を読んだ時の感触が違う。
いきなり本を読んでも正直あまりイメージがわかないが、自分が実際行った場所については、その経験・体験が核というかフックになっていろいろ結びつく。
核になる経験と結びつけるように本を読むほうが知識は増える(※1)。

昔から、自分の経験に結びつかない話は全然ピンとこない。文字だけ読んでも記憶にも残らない。(これは大学院に行ったときに特に強く感じた。活字だけ・抽象概念だけでゴリゴリ押していける人も世の中にはたくさんいるものだと感心したが、私はそうではなかった)
私の場合は、優位感覚(※2)の中では、言語感覚は下のほうで身体感覚が上のほうなんだろう(視覚・聴覚も強めだとは思う)。
あとは、どちらかというとSensitive気味の体質・性格なので、そのことからも身体感覚を使ってモノを学ぶほうがいいのだろう。感触の無いものは自分の中に残らない(※3)。
せめて自分の優位感覚を活かす意味でも、意識的に経験・体験を多めにして人生の知見を増やしていきたいと改めて思った。これが人生後半の方向性の一つかもしれない。

こう考えると、旅するテンション落ちた状態でもタスクとして割り切ってもっと周っておくのもありだったかもしれないと少し思っている。
その場では楽しめなかったとしても、後になって知識と結びついてくるという意味ではきっと投資効果はあっただろう。
目の前の現実を楽しむのが下手というのは私の長年の課題ではあるが、こんなのは性格の問題でもあるのでそうそう変えられないからな。楽しめるかどうかを基準にしたいと思いつつもそれだけだと時々行き詰る(楽しめるかどうかという1つの基準だけではなく、経験になるかどうか、など複数の基準も入れていくほうが良い選択できることが多い)。

<自力度>
なお、旅に関しては、自力度を上げるほうがより自分の経験に組み込めると感じた。
これまで周遊パッケージツアーにも何度か乗ったことがあるが、それだと観光スポット以外があまり記憶に残らない。
自分で手配した旅行は、それとは比べ物にならないレベルで自分の中に残る。
ツアーと比べると、自己手配は細かい失敗の連続なのだが、「失敗=フィードバック」ともいえるわけで、自分の経験になるのだろう。
事前に地理や物価を調べてやっぱり行先から外す、予約システムがエラーを起して困る、混んでいて座席が見つからない、みたいなのも含めたら細かい非効率・失敗は数えきれない。しかしこういう一見無駄に見えることも含めて旅の記憶に結びつくから、自分の中に残りやすいのでは。
自分の時給を考えると、旅行のロジは旅行会社に外注するほうがコスパは良いようだが、それはパフォーマンスを「旅行を成り立たせる」ことだけだと捉えた場合。後々自分の中に残る経験もパフォーマンスの一部ととらえたら、自力度を上げるのもありだと思った。
もっとも、これもある程度慣れてきたらどうでもよくなる可能性はあるが。

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※1)
本だけでなく、映画・ドキュメンタリーなどの映像資料なども同様。
行ったことある場所の映画を見るのは良いという話は以前も書いてあった。9年も前だったか。

※2)
人は、視覚、聴覚、身体感覚、言語感覚の強さにおいて凹凸があって全てが一様の感度を持っているわけではない、という話。

※3)
近年、山、旅、料理、絵のようにアナログなものを楽しく感じたのも、感触が自分の中に残るからかもしれない。
アナログなことが楽しくなってきた話。4年前。

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追記)
全体的に近い問題意識で書いた記事はこちら。12年も前だったか。

昔から、似たようなことを少しずつ形を変えながら考えている。
このテーマは、「だから何なのか」もうさらに掘り下げたいところ。

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2024/11/22の記事だが移動した。

【1年間まとめ11 旅】 楽しむためのPDCA/数字を追うためのPDCA

1年間旅中心のブログを書いてきて、一番見てもらえたのは、メキシコの治安と、特典航空券予約方法の話。次に伸びたのはフライトレビュー。

やはり実用的な情報が人気高い。

逆に、個人的には力を入れて書いた、史跡を訪れて「こんな発見があった!」みたいなのはさほど閲覧されなかった。
まあ、そういうものだと思ってはいた。
みんな自分こそがスペシャルであると思っているし、自分の感想・発見こそ愛せるわけだからな。
高名な人の発信であれば別だろうし、アルゴリズムの宝くじに当たれば時には伸びるが。

<アルゴリズムの奴隷>
なお、最初は閲覧数を伸ばす努力も少ししたけどやめた。
閲覧数(等)をKPIとして設定して、傾向を分析したり、数字を追ったら仕事感が出てきた。
ましてやアルゴリズムの奴隷になって、ワードを入れていくみたいな作業に至っては完全に仕事(ネットにおけるアルゴリズムなんてその時その時で変わる。そういう気まぐれで自分がコントロールしきれないものについて考え続けているのも身体に悪い)。
すでに書いた、旅行記を書くプロセスを洗練させたら仕事感出てきた、という話(※1)と同じだった。
こうなっては何のためにブログ書いているのかわからん。
気を取り直して、そういう数字を伸ばす方向の努力はせず、自分の興味関心に基づいて書いた(※2)。

<楽しむためのPDCA/数字を追うためのPDCA>
楽しむためのPDCAと、数字を追うためのPDCAは分けて考えるほうが良いと思った。

・ 楽しむのためのPDCA(or継続的改善)
最近では、旅のロジのレベルアップや、テント泊のやり方向上のためのPDCAは良かった。
やればやるほど快適に行動できて、旅やテント泊の楽しさが上がる。
行動範囲が広がったり、自分自身がレベルアップするPDCAは良いともいえるかも。

・ 数字を追うためのPDCA(or継続的改善)
これに対して、上述のように数字(外部目標)を追うという方向性は、多少成果が出ることもあるが、やればやるほど自分が機械になっていき楽しさが削がれる。
仕事なら喜んでやるが、私生活でこれをどこまでもやるのは良くないかも。
私生活では数字を追わない聖域をある程度決めて残すほうが良いのではと思い始めた。

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※1)以下エントリ

※2)
過去のメモを見返すと、旅をマネタイズしようとしたら楽しさが削がれていって元に戻すというのは何度か繰り返している。やはりビジネスや取引の対象にしないほうが良いエリアはある。私の場合はそれが旅や旅行記ということになる。

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追記)
あとは、ネットの反応を気にしすぎるとドーパミン中毒になるというのも良くなかった。

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2024/11/16の記事だが移動した。

【1年間まとめ10 旅】 旅行記目次

2023~2024年、旅行記をたくさん書いて、大分散ってきたので、各旅行記の一話と人気記事をこちらにまとめていきます。

人気記事が出てきたら随時アップデートします。


<旅行記>

1.バンコク(タイ) 2023/9/7~9/12

【5年ぶりバンコクD1-1】 海外旅行を身体が覚えていない

2.ホーチミンシティ(ベトナム) 2023/10

【15年ぶりベトナム・ホーチミンD1-1】国内移動(ロマンスカー/成田エクスプレス)~フライト(ベトナム航空)

3.メキシコシティ(メキシコ) 2023/11

【メキシコシティD1-1】 ロマンスカーと成田エクスプレス

4.UAE、モロッコ、ポルトガル、スペイン 2024/1/21~2/15

【ドバイ/モロッコ/ポルトガル/スペインD0-1】 はじめに

5.ハンガリー、スロバキア、オーストリア、チェコ、ドイツ 2024/3/31~4/24

【中欧まとめ/ハイライト01】 はじめに(まとめ・ハイライトを先に書く)

6.オーストラリア 2024/7

【シドニーまとめ01】 予算実績


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<人気記事>

メキシコの治安

【メキシコシティD2-3】 メキシコシティの治安(昼はまだしも夜は怖い)

世界一周特典航空券予約方法

【旅】スターアライアンス特典航空券世界一周予約メモ2(電話~発券までの詳細プロセス)

最近の海外旅行の印象全般

【旅】世界は放浪できる場所じゃなくなった(インフレ/情報化/オーバーツーリズム)


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2024/9/19の記事だが移動した。

【1年間まとめ09 旅】 6回分の海外旅行の費用


1年間まとめの続きです(シリーズとしてはこれの続き)

【1年間まとめ08 その他】 気ままな自由の時間枠他(旅・山以外の雑感)


2023~24年、6回の海外旅行の費用、以下の通りでした。

(1)2023/9 バンコク4泊 200千円
(2)2023/10 ホーチミン5泊 140千円
(3)2023/11 メキシコシティ8泊 223千円+マイル
(4)2024/1-2 ドバイ・モロッコ・ポルトガル・バルセロナ計25泊 710千円
(5)2024/4 中欧5か国計24泊 830千円
(6)2024/8 シドニー4泊 197千円+マイル
合計2.3百万+マイル。

・ 宿泊は全て個室。日本のビジネスホテル位のグレード多め。一人泊。
・ 移動の多くは公共交通機関、時々配車アプリやタクシー。
・ ホテル・交通機関はほぼ自己手配。砂漠だけ現地ツアー。
・ 食事は8割がた外食。酒は時々。
・ 保険、通信費、日本国内旅費、ガイドブックなどの諸経費込み。

正直、元々興味があったが高すぎて外した行先結構あります。
例えばアイスランド、北欧、スイス、アメリカなど。もしこのあたりを入れたら跳ね上がります。
行きたいところに全部行くというよりは、リーズナブルなところを(途中からはシーズンも)選んでいく感じにはなってしまいました。

(1)(2)は雨期ですが、シーズンによる宿泊費の違いは多分そんなにない。
(3)は乾季。エリア的に詳しくないので、シーズンによる値段の違いがあるか不明。
(4)(5)(6)は冬~春先に行きました。宿泊費が夏より結構抑えられたはず。

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2024/9/19の記事だが移動した。

2024年8月27日火曜日

【1年間まとめ08 その他】 気ままな自由の時間枠他(旅・山以外の雑感)

<タイムボックス>

旅などをして過ごす期間としては1年強で考えていたが、タイムボックスとして一括で1年というのは長過ぎたし雑過ぎた。気ままな自由の一枠が大きすぎてもうまく使えない。
気ままな自由を過ごす中で自分の中でも変化があるから、一つの方針だけでで押し続けられる期間ではない。

せめて四半期、できれば月次のテーマに分解して、個人的に月次レビューすべきだった。
まあ、せめて今月からでも月次レビューしますわ。


<読書>
元々読書とかもするつもりだったのですが、これまで書いてきたように旅に過集中気味で、思ったほどはできなかった。
(旅先の歴史・社会本は読んだけど、バリエーションはそれに偏っていた)
上述の通り、月次で自分の活動をレビューしておけばもっといろんなバリエーション読めたような気がする。

あと、体力が下り坂という話と同じですが、徐々にだが目も疲れやすくなり、本を読める時間も減っている。これも体力全般と同様、5年で10%くらい低下していく想定で考えておくほうがいいかな。

<料理>
そういえば、という感じだが、やはり旅への過集中から料理のレパートリもほとんど増やさなかった。
何も参照せずに作れる料理だけで自炊を回していた気がする。
まあこれは、元々1年間のテーマでもないのでこれでいいです。

<金の管理/勝手に膨らむ期待>
金の管理はいつもやっているので、その延長でエクセルで管理していた。
投資有価証券をどうしようかとは思ったが、あまり何も考えなくて済むよう、有価証券の価値が仮にゼロになっても、旅行の予算を変えなくて済むだけのキャッシュを持った状態でスタートした。
管理上の問題とかは無かったのですが、2024年前半株が上がりすぎで、自分の中で投資に対する期待が高まってしまった感はある。
期待ってのは、自分の中で勝手に高まってしまうことに要注意。株に限らず何に対しても(※1)。
意識的に、自分の中での株に対する期待値(つまりどのくらいの利回りを想定するか)は引き下げておいた。

※1)
一番厄介なのは自分に対する期待かもしれない。

【1年間まとめ07 山】  体力の下り坂で何をするか問題

5年前、2泊3日でパノラマ銀座を歩けたが、今やったら事故りそう

40代中盤。
そこそこ歩いていることもあり、体力ガタ落ちまでは思わないが、感触は変わってきている。
緩やかに下り坂に入っている。
筋肉の疲労や炎症が治りにくくもなってきている。

体力が下り坂の中でどんな山登りを計画するかは難しい問題。
ここまで、少しずつ登山のレベルを上げてきたけど、これを続けるのは怪我・遭難リスクが高いと思うので、そういう方向はやめた。
とすると、昔よりも体力的にレベルを落とした行程で満足するしかない。
山域を変えるなどして、新しい楽しみを探してみようかな。
高低差の少ないロングトレイルなら楽しめるかも?とも思っているので、熊があまり出てない山域を探して行ってみようかな。

今後についても、同じ感じで続けるだけでは体力は緩やかに下っていくのは間違いない。
5年で10%くらい体力落ちていく想定で考えてみるか。
(別にネガティブなことを言っているわけではなく、このほうが現実感あるプラン考えられそうということ)
でもそうすると、アルプスとか体力がいるところに行くのはやっぱり今のうちなんだよな。

ーーー
パノラマ銀座(常念山脈)縦走の話はこちら。

【1年間まとめ06 山】 山(トレッキング)へのスタンス

非常に達成感ある趣味ではあるが、不確実性高い

山は不確実性高い趣味だと改めて感じた。

山は(自然観光も近いのだが)、「今年は絶対これをやる」みたいな目標の立て方はフィットしない。

都市観光だって、コロナ、インフレ、円安、オーバーツーリズムなどで行けなくなる(or思ったような旅ができなくなる)要因はたくさんあるけど、山関係はもっと不確定要素多い。
天気にも相当左右されやすいし、台風、豪雨(からの山道崩落も含む)などが来れば山などには入れない。
休みと天気が合わないだけで、その年の夏山シーズン終わる。

その他にも、近年メジャールートに熊が現れたり、山小屋予約の難易度が大幅アップするなど、私がトレッキングを始めた11年前と比べてもだいぶ事情が変わってきている。山道ってのは下界に比べて冗長性が格段に低い分、一つのIssueがShow stopperになる。今後、今は想像もできないようなShow stopperが出てくることだってありうる。

3年前、コロナ直後は山に行くのをまだ控えている人も多かったようで直前の予約が比較的取りやすく、そのイメージが残っていたのだが、今はかなり難しい。ボーナスステージは終わった模様。

それから、都市観光に比べてやはりインパクトが大きいのが、自分自身の体力的な要因(怪我・脚力の低下など)。
都市観光であれば体力が落ちても、多少金でカバーすることもできるが、足を怪我していたらいくら金があったって山歩きなんてできない。

これほど不確実性のあることなので、趣味とはいえ「今年は山に一点賭けする」みたいな発想は非常にリスキー。
実際、山歩き多めの旅行をしようと思っていたところ怪我したので、旅の構想を大幅に変えざるを得なかった。

「足が痛かったり、天気が悪かったらこれをやる」みたいな、2番手3番手の趣味がいくつかあるほうがいい。
では何をその趣味とするか。
以前はそれが絵だったのだが、肩が凝りすぎるのでしばらくやってない。
次の候補としては、料理のレパートリを広げ直すとかかな。
この1年世界中でいろんなものを食べてきたのでそれを再現したりとかはまあ面白いかもしれない。
あとは、行きたい都市観光地のリストを更新もしておくのも良さそうだが、今の時点だいぶやりきった感はあるので、今後のタスクとしておくか。

ーーー
追記)
人生の後半では結晶性知能を生かした仕事をするほうが良いという話があるが、趣味も同様かもしれない。

【1年間まとめ05 旅】 旅雑感

一度帰国すると驚くほどモメンタムがなくなる


ここ1年の旅で気づいたこと、1エントリにするには些末なものをこちらにまとめておきます。

<旅一辺倒>
旅一辺倒は無理がある。
旅だけでは飽きてくる。ドーパミン出なくなる。当然限界効用は落ちてくる。

自分の性格からしても、何か一つだけで押しまくるというのは向いていないのでは。
もしかしたら、旅にフォーカスよりも、色々趣味がある中の一つが旅、にうまく戻せればいけるかもしれない。

あとは当然行先とアクティビティにもよってくるか。

これも、先に書いた旅のスタンスの話(※1)と同様、改善案を考えてもう1回試すくらいまでは行ければ良かった、つまりPDCA(※2)をもう1回ししたかった、けどタイムボックス終了で止めるかも。

<次々に旅することの難しさ>
長期旅行を何度かして、次々に旅することの難しさは感じた。
一度帰国すると驚くほどモメンタム無くなる。
長期旅行は、数万~数十万単位の支出の連続だから決断疲れが大きいと感じる。

<顧客として旅することの限界>
気になっていたところに結構行けたので満足はしたが、ずっと顧客立場で旅行ばっかりすることの限界も感じた。
旅行というのは世界は広がるという側面もあるが、基本的にホテルでもレストランでもなんでも、ずっと顧客として過ごすので、ある意味経験としては一面的。接するのは基本的にサービス業の店員ばかり。
「メキシコ人って〇〇だな」
「ドイツ人って〇〇だな」
みたいな印象は形成されるが、どうしても表面的になる。

これは、出張で頻繁に海外に行っていたときと比べてかなり感覚が違った。
以前出張で海外に行っていたときは、毎日自分と同じレベル感のビジネスマンと話しながらプロジェクトを進めていたので、それを通して異文化を理解するみたいなのもあった。
ただ、これはこれで連日忙しすぎて仕事以外のことは出来なかった。
朝と夜はコンビニのパンで昼は会社の食堂、みたいな食生活で、その土地の名物とかもほとんど食べずに過ごしておりフラストレーションはあった。
なかなかバランスよく経験するのは難しいものだ。

ただこれについては、今後の改善アクションは特になしでいいかな。
全てを経験したり、全てを知ることは出来ないので。

ーーー
※1)
このエントリの話です。

※2)
ドーパミン出ない問題の対応策の方向性としては、
a. 先々まで予約しないで、もっと思い付き要素・不確実度高い旅にする(多少コストは割高にはなるし、ろくな宿が取れないリスクはあるが。あと結局これは最初のPDCAを回す前の旅に戻すということにもなるのだが)
b. ドーパミン系ではなく、エンドルフィン系・セロトニン系の活動を混ぜる or シフトしていく(というかこれこそが正に当初考えていた歩き旅だったわけだが)
みたいなのがあるけど、具体化するところまではいかなかった。

【1年間まとめ04 旅】 「行きたい場所」という名の欲望

もちろん行って良かった場所はたくさんあるが

YoutubeやXを使って情報を集めていたが、漫然と見ていると「行きたい場所」という名の欲望が現実性を超えて際限なく膨らんでしまい良くないと思った。

もちろん、それで行って良かったと思う場所はたくさんある。
しかし、全ての欲望・願望を現実化することは出来ない。
年齢的にもバケットリスト(やりたいことリスト)を膨らませ続けるフェーズではなくなったと感じる。
自分の欲望・願望を優先順位をつけるなどしてコントロールする方が良いと思った。
自分の欲望・願望を愛しすぎてはいけない。

ということで、この1年溜まってきたやりたいことを一度リストアップして優先順位つける(= 一部の欲望・願望を意識的に捨てる)ことにしようかな。

ーーー
あと別の観点だが、バケットリストは、1~10まで現実化していったところでその経験を以て改めて見ると、11以降のアイテムで「これはもういいか」と感じるものが出てくる。
この1年で13か国旅することができたので、これまで考えていたバケットリストの中でいらなくなったアイテムがある可能性は十分にある。
この観点からも、今時間を取って見直してみる価値はあるだろう。

ーーー
追記)
この、SNSを見ていると突然リストアップされてしまう「行きたい場所」ってのは、リスクの精査とか全然できていない状態で放り込まれる、というのも厄介なポイント。調べてみると治安の面だったり、登山経路の面で、リスキーな(私にはそう見える)場所であったりする。
この点が、自分の経験を踏まえて浮かび上がってくる「次の目標」みたいなものとはかなり違う。

追記2)
やっぱり欲望は模倣なんだよね。

【1年間まとめ03 旅】 自分にとってのベストシーズン

冬のバルセロナも悪くは無かった。
テラス席は少し寒かったけど。


最近、世界的にハイシーズンは

・ 値段が高すぎる
・ 混み過ぎる
という理由で、一般的なハイシーズンが自分にとってのベストシーズンとも限らないと感じた。

・ 寒すぎるのは私には無理(観光中、摂氏10度くらいはほしい※1)
・ 自然観光で特に厳しい自然はどうしても毎年成り立つ期間のウィンドウが狭い(→ハイシーズンに行くしかない)

みたいなのはあるが、都市観光くらいなら、一般的なベストシーズンを少し外してもそんなに問題は無い。むしろコストが抑えられるし空いているしでストレスなく過ごせることもある。

バルセロナやシドニーは夏にホテルの値段を調べて、高すぎるという理由で一度は行先から外したところだが、冬になったら比較的リーズナブルなホテルを見つけたので冬に行った。まあ、もう少し気温が高ければより良いとは思ったけど、どちらも夜で気温8~9度以上あったし、ビジネスホテルレベルで一泊の値段が5,000円単位で違ったので私のような中産階級ならこういうコストの抑え方もまあ選択肢かなと思った。

ヨーロッパ方面のフライトも、冬~春は安めで取りやすい。
夏は、値段がざっくり1.3倍くらいになる感じだし、予約もしにくい。機内も混んでる。

11月にメキシコに行き、1月~4月にヨーロッパを周ったのもこういった、ホテル・フライトの値段&取りやすさによるところが大きい(※2)。
北半球の夏に2シーズン旅できるよう狙って休む期間(7月~翌年の10月)設定したのだが、夏は高すぎてうまく使えなかった。

また気候の観点で、近年夏のヨーロッパは熱波で暑すぎて、むしろ真夏を外す方が快適に旅行できる可能性もある。

ということでまとめると、天候があまりシビアでない場所についてはベストシーズンの前後に訪れることも選択肢、むしろ庶民にはそっちのほうがより良いまである、ということです。


<その他、計画しながら厄介だと思った注意点>

・ クリスマスや年末年始
料金爆上げの可能性あり。大して影響ない国・地域もありそうだが。

・ 各国の祝祭日
うっかり盆やGWに日本に来たら宿代が高すぎるのと同じで、各国跳ね上がるタイミングがある。カレンダーを調べるというよりは、実際行く予定の日のホテル代を調べながら計画を調整した。祝祭日は普段の相場の3~4倍になるタイミングとかもあるから、それにあたると死活問題(※3)。短期的な旅ならシンプルにその時期を外せばよいが、長期旅ではその土地を通る時が跳ね上がるタイミングだと、訪れる順番を変えたりなど調整がややこしい。

・ ラマダン
イスラム歴は年354日であり西暦とはサイクルが違うので毎年タイミング違う。ラマダン中のイスラム圏を訪れるのも一興かもしれないが、私は以前やって食べたいものを全然食べられなかったのでもうやらない。

・ 中東の気候
夏の中東は40℃余裕で超える。観光しまくるのは無理。これも以前やって身の危険を感じたのでもうやらない。

こういうのを避けながら行先を選ぶのが旅の計画の大きな要素になっていた。
旅行期間が1週間など短ければ避けるのも簡単だが、期間が大きくなってくるとどうしても何かには当たってしまう。プロジェクトウィンドウが大きくなると余計なリスク・Issueが増えるのと同じ。

ーーー
※1)
逆に言うと10度あれば大丈夫。何度くらいあれば快適に旅できるか知ることはこの1年間を通してのミッションの一つでもあったので、よく外気温チェックしていた。

※2)
特典航空券もハイシーズンは極端にとりにくい。ハイシーズンを外したおかげでメキシコに行けた。

※3)
旅行自体取りやめたが、8/1(ワルシャワ蜂起の日)のワルシャワとか宿見つけるの自体困難だし、ものすごい値段だった。

【1年間まとめ02 旅】 社会見学の旅/媒介としての旅

さほど歴史的背景を知らない街なのに、
「ブログに書けることは無いか」を探すことに頭のリソースが持っていかれる
(写真はドレスデン)


約1年前、世界中のインフレを受けて、旅の生産性を高めるべく、インプット・アウトプット込みで旅をすると言う方針にしました。

(その方針について書いたエントリはこちら)

これをやって、「社会見学的な学び」という意味では大幅アップしました。
ただ思ったのは、良くも悪くも旅の感触が変わる、ということ。
しばらく調子よく続けてはいたが、途中で「旅ってこれだけじゃないよな」とも思った。

旅を始めた当初は、「旅でもしながら身の振り方も考えるか」くらいに雑に考えていたが、全く成り立たなかった。

仕事の合間に行く旅の位置づけは、
「旅先から学ぶための旅」というよりは
「気分転換のための旅・気晴らしのための旅」
だったので、下調べなんかせず直前にギリギリ荷造りして、旅への集中度は低かった。
けど、旅の途中も旅と関係ない本を読んだり、あてもないことも考えたり、認知リソースにバッファというか遊び的なものがあった。多分そのバッファおかげだと思うけど、旅の途中で「旅が終わったら〇〇しよう」みたいな、次のアクションを思いつくことも多かった。例えば、最初の転職をしようと決めたのはプーケットでダラダラしている時だった。このように、旅が媒介になって全然別のことを思いついていた気がする。
しかし、旅先のインプット&アウトプット(ブログ)にフォーカスしていると、旅の途中はそのことしか考えていない。旅は普段動いていない脳内プロセスが動き出すチャンスなのに、タスクでギシギシにしてしまうと、そのための脳内リソースが残っていない。
「次の身の振り方はこうしよう」なんてのは全く思いつかない。

別の言い方でまとめると
(1) 仕事の合間に行く気晴らしを主目的とした旅行
(2) インプット・アウトプット最大限やるぞと思って集中して行く旅行

この2つは旅行中(準備中も)の意識の流れが(過ごし方も)全然違う。
(2)の方針で旅した結果、確かに旅から得られる社会見学的学びは大幅アップしたが、「媒介としての旅」要素が無くなった気がする。旅が旅だけになった。旅が取材になった。

スタンス・やり方の面で、もうちょっと良い落としどころはないのか。
きっと何かあるだろうし、それを思いついてもう1回試すところまで行きたかったが、現時点思いつかないので、そろそろ時間切れにするか。
金については余力残しているけど、まあ今全部使い切るのにこだわるのもおかしな話なので。

【1年間まとめ01 旅】 物価(今が最後の瞬間の可能性)

オーシャンビューバルコニーのある部屋(プーケット)
2017年、12,000円くらいで泊まっていた。


ここ1年旅多めの過ごし方をしてみました。

大きい旅はもう1回するかもしれないけど、その後は働くつもりなのと、1年たったということもあるのである程度まとめに入っていきます。

ーーー

インパクトが大きかった失敗は、コロナ前の、特に7~10年前くらいの、自分が一番海外旅行していたころの物価感覚で、当初旅を構想(妄想?)していたこと。
この頃と比べると、地域差はあるものの、ざっくり言って旅費は2倍以上になっている。
地域によっては2倍では済まない。自分の旅の記録が残っていた場所を簡単に比較してみたけど、

・ NY
ホテルや劇場の値段で比較して、9年前(2015年)の3倍くらいになっている。9年前は20千円以下でグランドセントラルのハイアットに泊まっていたし、ブロードウェイも端の席だけど8,000円くらいだった。

・ プーケット
あまり言われないけど、プーケットも上がっていた。7年前と比べて、ホテルはざっくり3倍。7年前(2017年)は、やはりハイアット、そしてプルマン、マリオットなどのオーシャンビューバルコニー付きの部屋に10千円~12千円くらいで泊まっていた。
今は30千円以上するし、そもそもオーシャンビューの部屋そう簡単に取れない。

・ スイス
上記2つと比べて、少し上がり方はマイルドっぽくて(元が高かったので今でも激高なんだけど)。10年前(2014年)と比べて、ホテルやロープウェイ・登山鉄道の値段を比較して2倍強くらいかな。ユングフラウ鉄道は、インターラーケン(麓の村)からの往復で20千円くらいだった。今は40千円超えている。

こういう過去のイメージがあったので、現在の1/2~1/3くらいの物価感で旅を構想していた。

一回一回、旅行に行く前にリーズナブルな旅先を調べて、相場を調べて、予算を組みなおしたので、その補正後の予算はオーバーしなかったが、この1年の旅の規模としては、妄想していたよりはかなり縮小した。
そして、その旅を再計画(縮小)に結構時間がかかった。

このインフレ傾向は、ずっと続くのかな。
つまり、世界の物価が次の7~10年でさらに2~3倍になるのかどうか。
それは誰にもわからないとして、とにかくそういうリスクもあると思って意思決定するほうが良いですね。

なので、
・ 今無理気味に行く
・ 7年後も行けるように稼ぎを増やす
・ もう海外旅行とかはあきらめる
・ インフレが落ち着くほうに賭けて様子を見る
など、人によって結論は違うでしょうが。

にしても、稼ぎを2倍3倍に増やせるかなんてのは意思決定の問題ではなく、運次第というところもあるので、大きめの海外旅行に行けるのは、今が最後の瞬間という可能性もある。

2024年8月19日月曜日

【シドニー D5-2】 ANAビジネスクラス(シドニー⇒羽田)

帰りの座席
左側だと、夕方窓から日が差し込んでくる
物理カーテンではないのでマックス暗くしても日が目に染みる

窓からの眺め

窓からの眺め

様々な形の雲

様々な形の雲

様々な形の雲

オーストラリアの大地

機内コーヒー



機内食

機内食

機内食

機内食

機内食

オーストラリアの大地

様々な形の雲

様々な形の雲

ポートモレスビー上空

グアム上空
フィルタ式のカーテンのため、こういう色になっています。

間食でもらった焼肉丼とお茶


焼肉丼を食べた30分後くらいに、(本)夕食とお茶
コーヒーとお茶飲みすぎ

羽田到着
両替見当たらねー


帰りは結構混んでいた。空席率10%くらいか。行きと同様、多くは西洋人。日本人少なめ。
帰りも窓側の席。
窓側の席の良さについては行きのフライトの話で書いたので省略。

<最初のドリンク>
行きの教訓から、午前中から酒を飲みたくなかったので、最初の飲み物でコーヒーを頼んだら、今から落としてくれるとのこと。
なんか、キャビンアテンダントさんのタスクリストに余計な1行を追加したようで申し訳ない気持ちにはなった。
一応、ビジネスクラスなら許容範囲だとは思っていいるのだが、混んでいるときは1杯目はコールドドリンクから選ぶ方がまあスマートではあるのかも。

<酒より読書、あと作業>
帰りは、結局最後まで酒は飲まず、コーヒーやお茶をもらいながら、読書or旅行記を書く、で過ごした。
もうこれが一番満足度が高い過ごし方のような気がする。
ビジネスクラスの席なら、読書・作業の生産性も高いからな。

ちなみに、コーヒー3杯、お茶3杯くらい、さらに食事の際の水なども飲んだのでかなりトイレに行った。エコノミークラスではなかなかやりにくい。

一応、
・ すぐ寝る場合
・ よっぽど気になる銘柄がある場合
については、酒を飲むのもありかな。
いや、でももうベストプラクティスとしては(思考停止で?)飲まないほうがいいかも。最近、「こういう場合はこう」みたいな自分のベストプラクティスアルゴリズムを複雑にしすぎるの意味が薄い気がしている。全く同じ条件なんてそうそう来ないし、人間は機械ではないんでね。

<日差しが目にしみる>
窓側の席の良さを見直したところで何だが、昼間、シドニーから東京に飛ぶルートだと、日がダイレクトに差し込んでくる。特に、西側(左側)に座っていると午後は斜め前から日が差し込んでくる。
物理的カーテンであれば、下ろしてしまえば当然日の光は一切入ってこないが、今回はボタンで窓の明るさを変えるタイプのカーテン(これってビジネスクラス席の仕様なんですかね)だと、マックス暗くしても普通に太陽の光が目に入ってくる。
基本的には機内では作業・読書で来たのだが、目の前に太陽が来ている時間帯だけ、ちょっとキツかった。

<そのほかフライト所感>
・ グアム上空の景色がすごかった
・ 行きよりもエンジン音を余り感じない。前回はやっぱりエンジンの真横だったのが問題だったかも。

<羽田第2>
最後羽田で使わなかった豪ドルを両替しようと思ったのだが無理だった。
羽田第2に到着したのだが、基本的にここは国内線ターミナルなので、両替窓口がわずかにしかないし、それももう閉まっていた。
使わなかった100豪ドルが手元に残ったまま終了してしまった。まあ、今度海外に行くときに別の通過に替えて使うか。
というか、私の場合は豪ドルが残っただけで済んだけど、海外から来て空港で両替するつもりだった人は面食らうんじゃないかな。
先進国の国際線到着ロビーで両替が見当たらないとか、あまりないと思うけど。

ーーー
これで、シドニー編は終了。
旅行期間が1か月近くになると息切れして旅行記中断してしまうが、旅行期間が5日程度なら一息に旅行記を書ききれるな。

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追記.
帰国後気が散っていたが、旅行記を書くと精神統一される。

【シドニー D5-1】 オムレツおいしい(シドニー国際空港)

プライオリティパスが使えたレストラン Mach2

ラテ 美味しかった

オムレツ 美味しかった

オムレツ チーズが伸びる

プライオリティパスが使えたレストラン Mach2

制限エリア内 よくあるラインナップ

ニュージーランド航空ラウンジ

ニュージーランド航空ラウンジ すいていて過ごしやすい

ニュージーランド航空ラウンジ すいていて過ごしやすい

ニュージーランド航空ラウンジ
水を飲みながら作業。作業もしやすい


5日目。本日帰国。

空港でラウンジを使えるはずなので、起きてから何も食べずひとまず空港へ。

空港への移動、乗り換えなどは全く問題なかったのですが、最後、オパール(Suicaみたいなもの)が20ドル単位でしか課金できなく、今後オーストラリアに来る用事もないのに10ドル以上余らせてしまった。
返金手続きもやってくれるらしいが、30分くらいかかると言われたのでやめました。
それならその30分空港の中を見学にすることなどに使いたいので。

まず制限エリア外で、朝食をとってみました。
Mach2なる店で、買ったらオムレツ20ドル&カプチーノ5ドルだけど、プライオリティパスでカバーできた。
まずオムレツ。シンプルだけど、食感がよくてとてもおいしかった。
村上春樹の騎士団長殺しで免色が作ったオムレツはこういう感じだったに違いない。
次にカプチーノ。これも美味しかった。
今までプライオリティパスで飲食できたものの中で一番おいしかったかも。
シドニーは聞いていた通り、いたるところでラテ(カプチーノなどその仲間も含む)を提供する店があって結構飲んだけど、ここのが一番美味しかった。
ラテアートもバッチリ入ってる。あと海外の牛乳って時々味が違う気がする。

シドニー空港の制限エリア内のショップ、Dior、ブルガリ、カルティエ、ビトンみたいなクラシックなラインナップ。
空港の中、街中よりもさらにアジアンが多い。というか、西洋人よりもアジア人の方がはるかに多いぐらいです。
あと、空港内咳してる人多過ぎ。多分日本以外でもウィズコロナなんだろう。

ビジネスクラスの招待でニュージーランド航空のラウンジ使いました。
空いてて過ごしやすかった。
ただ、食べ物はバリエーションあんまりない。
プライオリティパスがあるなら、食べ物は先述の店(制限エリア外のMach2)で食べるほうが満足度高いかも。
さっき食事したばかりなので、ここでは食べ物は控え水だけ飲んで過ごしました。

【シドニー D4-1】 自然観光は感想が思いつかない(Blue mountains)

Bluemountains付近は標高が高いから寒い

Katoomba駅前 冬だからか店があまり空いていない

Katoomba駅前

Katoomba駅から展望地まで歩いて移動

Katoomba駅から展望地まで歩いて移動

Katoomba駅から展望地まで歩いて移動

展望地前の売店

クロワッサンと水

展望台こんな感じ

Blue mountains

Blue mountains

トレイルもある。手すりとかもあるけど結構急。

Blue mountains

トレイルもある。手すりとかもあるけど結構急。

Blue mountains

Blue mountains

Katoomba駅

Katoomba駅


<ブルーマウンテンまで移動>

4日目。朝からブルーマウンテンに向けて電車で移動。
朝食をとる暇が無かったので、駅前のミニスーパーでサンドイッチ買った。700円ぐらい。ものの割に高い。
電車に乗って、シドニーから30分ぐらいだとまだ住宅地。35分ぐらいで住宅地というよりは森林地帯が多くなってきた。民家とかは疎らになってきてる。
なお、ここまで郊外に来てもマッドマックスみたいな大きい車が走ってるわけではない模様。日本の車と全然変わらない。
車に関しては、以前よく行っていたタイは車のバリエーションが日本とだいぶ違って、ピックアップトラックがたくさん走っていて目を引いたのだが、タイが特殊だったかも。
(別にタイでもピックアップトラックは必要ないと思うし、実際に荷台が満載になっている車両をそんなに見るわけでもないので、なぜあんなに走っているのか分からないが)
1時間ぐらいでかなり森という感じのゾーンに入ってきた。登山の拠点となるKatoomba駅までは、ここからさらに1時間くらい。

<広い絶景>
ブルーマウンテンの展望ポイント「Echo point」は、Katoomba駅から2kmくらい。私は時間が合わなかったので歩いたけどバスでも行ける。

日本では見ない種類の景色で良いですね。
標高1000m程度とは思えない景色です。
基本的に山の高さと景色の良さは相関(というか因果も)はあると思うけど、高い絶景だけではなく、広い絶景ってのもあるんだね。
これだけ広く大地が広がった光景というのは、国土が広い国ならではだと思った。
日本でこれだけ視界が遮られていなかったら必ず海が見えるから。

遊歩道が整備されています。私は一応トレイルも歩ける装備できたけど、この日は外気温2~3度くらいと結構寒かったので程々でやめておきました。標高1000m越えているので、港町シドニーよりは6度ぐらい気温は低いです。
あと、電波結構弱い。遊歩道を歩いてる分には遭難することはないと思うけど、階段を降りて森に入ることも出来るようなので、もしそこで遭難したら助け呼ぶのに難儀するかもしれない。

平日に来たせいか、数少ないレストランが閉まっていたりして、昼食の選択肢がほとんどありませんでした。
売店みたいなところでクロワッサン600円と水500円購入。高い。

数百メートル離れたところに、シーニックワールドという、有料で展望ケーブルカーなどに乗れるスポットもあったのですが、そっちはもう良いかと思ってやめました。寒くて体力無くなってきたし、ケーブルカーを遠目に見たけど、内容の割に高い感じがしたし。

それにしても、寒いところを根性で乗り越えようという発想は本当にやめた方が良い。観光が成り立たない。
寒くてめいっぱいは動けなかった。やはり冬は、私のシーズンではないわ。

<自然観光は感想が思い浮かばない>
昔から、自然観光はあまり感想や旅行記が思い浮かばない。これはどういうことなんだろう。
少なくとも、チャレンジ性のある山歩きの時は、事故とか道迷いとかが起こらない方向にある程度集中しているし、途中からは疲労で「早く帰りたい」くらいしか考えていないので、旅行記どころではない感じがする。
軽ハイク程度なら、脳のリソース的には余裕があると思うのだが、さほど書きたいことが思い浮かばない。自然は私にとって勉強や分析対象として楽しむものではなく、脳or体の別の部分で楽しんでおり、特に何も書かなくても完結してしまっているからかな(※1)。
それに、なんか私の語彙力や自然科学力で自然を描写しても陳腐なものしか出てこないというのもある。もしかしたら地質や植物に詳しければもうちょっと違う楽しみ方が出てくるのかも知れないと思って、少し植物の本も読んだことあるが、あまり興味わかなかったのでやめた。

<帰りのバス>
帰りのバス、普通に定刻3分前に出発した。
バスと電車の接続の関係もあって、これを逃したらシドニー行きの電車に乗るのは1時間後になるので怖いですね。

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※1)
もっとこういう趣味(分析などせずともそれ自体楽しめる趣味)を増やすほうがいいのかも。